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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第8章 清孝の告白
このメイドのお仕事は、ご主人様がいらっしゃらないと、何も始まらない。
お仕事がお仕事なだけに夕刻から夜にかけてが勤務時間帯のことが多く、かつご主人様がお仕事でお出かけされてると、本当に何もない。

みんな何やってんだろう…

先日、勤務時間なのにすることもなく、お掃除でもお手伝いしようかと思い申し出た涼子に、櫻井は首を横に振った。

「涼子さんにはやらなければならないことがある筈です」

例えば?と訪ねた涼子に、櫻井は自分で考えろ、と言って何も教えてくれなかった。

やらなければならないことかぁ……

考えても何も思い浮かばない。
早々に考えることを放棄して、涼子は同じメイドの律子達に尋ねてみようと思っていた。

みんなは絶対何かやってるんだよね…

ご主人様がいらっしゃらない時間帯、食堂で顔を合わせても、メイド服を着ているのに各々がどこかへ立ち去っていく。

用事かな?今日は勤務終わりかな?程度にしか思っていなかったけれど、ご主人様をお出迎えにロビーに行くとメイド服姿の彼女達に顔を合わせるのだった。



部屋を出て休憩場所になっている談話室に向かう途中、食堂から出てきた敦美と遭遇した。

「あら、涼子もう解放されたの?」
「はい、途中で」
「あらやだ、欲求不満」

コロコロと鈴のような可愛らしい声で敦美は笑う。

「あの」
「なぁに?」
「質問があるんです」

涼子の問いに、敦美は可愛い顔を更に可愛く綻ばせて笑った。

「聞かれるのを待っていたわ」

そう言って、敦美は涼子を自室へと誘った。
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