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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第8章 清孝の告白
「…とは、言ってもなぁ」
何をしたら良いのかわからない、と涼子は思う。
将来のことなどぼんやりで、深く考えたことなどなかった。大学は行きたかったから、通信科は申し込んでいるが……どこに行こうかと真剣に悩む前に諦めていたから、お金のやすいところにとりあえず申し込んでしまっていた。
敦美の部屋を辞してから、涼子は自分の部屋に戻り、ぼんやりと考えていた。
チリン
鈴の音が響く。慌ててロビーに行くと、櫻井がおや、と目を見張った。
「もうお時間ではないですよ?」
そうだった!と思っても、今更部屋に戻るにもタイミングが悪かった。メイド服から着替えていなかったこともあり、とりあえず並んでお出迎えをする。
戻られたのは清孝だった。
貴俊、昭彦以上に背が高く、スーツを着ていても判るガッチリとした体躯。寡黙な雰囲気の男性だ。
数日前、初めて涼子が挨拶をした時、清孝は あぁ、とだけ言って立ち去った。もともとサラをお好きだと聞いていたし、私は好みじゃないらしい、と涼子は特段気にしても居なかった。
ところが。
あ、あれ?
ロビーに入ってきた清孝が、まっすぐにメイド達の方に、というか涼子の方に向かってくる。
「涼子、時間あるか?」
「は、はい」
慌てて頷くと、ついてこい、と言って清孝は歩き出した。櫻井が頷くのを見て、涼子は清孝を追いかけた。
何をしたら良いのかわからない、と涼子は思う。
将来のことなどぼんやりで、深く考えたことなどなかった。大学は行きたかったから、通信科は申し込んでいるが……どこに行こうかと真剣に悩む前に諦めていたから、お金のやすいところにとりあえず申し込んでしまっていた。
敦美の部屋を辞してから、涼子は自分の部屋に戻り、ぼんやりと考えていた。
チリン
鈴の音が響く。慌ててロビーに行くと、櫻井がおや、と目を見張った。
「もうお時間ではないですよ?」
そうだった!と思っても、今更部屋に戻るにもタイミングが悪かった。メイド服から着替えていなかったこともあり、とりあえず並んでお出迎えをする。
戻られたのは清孝だった。
貴俊、昭彦以上に背が高く、スーツを着ていても判るガッチリとした体躯。寡黙な雰囲気の男性だ。
数日前、初めて涼子が挨拶をした時、清孝は あぁ、とだけ言って立ち去った。もともとサラをお好きだと聞いていたし、私は好みじゃないらしい、と涼子は特段気にしても居なかった。
ところが。
あ、あれ?
ロビーに入ってきた清孝が、まっすぐにメイド達の方に、というか涼子の方に向かってくる。
「涼子、時間あるか?」
「は、はい」
慌てて頷くと、ついてこい、と言って清孝は歩き出した。櫻井が頷くのを見て、涼子は清孝を追いかけた。