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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第8章 清孝の告白
清孝の部屋を出て櫻井の執務室に向かう途中、涼子は旦那様と外国人のお客様とすれ違った。壁により頭を下げてご挨拶をしていると、立ち去った彼らの後ろをサラがついて行く。

……え?

涼子は慌てて櫻井の執務室へと向かった。

「はい。本日のお客様は外国の方ですので、サラさんが担当になります。」
「な、なぜ?!」
「サラさんは英語がお出来になるからです」

行為の最中に英語の受け答えができないと困るでしょう?

「そ、そんな……」
「どうかなさいましたか?」
「……いえ。今日はこれで部屋に戻ります」
「はい、お疲れさまでした」

泣きそう

部屋に戻り、閉じたドアに背中を預けたまま、涼子は唇を噛み締めた。

清孝が好きだという人がサラさんかは確定ではない。けれど、清孝が部屋に呼ぶのはサラさんだ。そして清孝は、好きな人しか抱きたくないと、涼子に告げた。だから涼子を抱かないのだと。

サラさんはメイドだから、お客様にも抱かれる……
メイドだから……

「ふ、ぅっ……」

切なくて
苦しくて

サラさんが、清孝を好きなのかは知らない。

知らないけれど、もし、そうならば…






幸せになってほしいと、涼子は願わずにはいられなかった。







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