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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第10章 執着
「クッソ!」

昭彦はイライラしていた。

昼間涼子と話した後、櫻井に最近涼子を指名する客のことを聞いた。涼子を指名する客は3名いて、今週は来邸が続いてるのだという。今日の客は今週2度目の来邸だと。

涼子だけではない、律子も敦美もサラも、メイドは指名の客を持っている。もともと性接待をさせる為のメイドで、涼子もその1人。

クソっ…

昭彦自身もだからこそ自由にメイドを抱いてきた。涼子だけじゃない、律子も敦美もサラも、もう辞めたメイドも、昭彦は抱いた。

けれど今、涼子が他の男に抱かれていると思うと頭の芯が焼け付くようだった。快楽に肌を染め達する時のあの表情を他の男が見ていると思うとイラつくのだ。

昼間あんな顔を見たからだ

疲れたような生気の抜けたような表情で涼子は無理に笑顔を作って見せた。

「ダメだ、イラつく」

気晴らしにちょっと出かけてこよう、そう思い立ち、昭彦は部屋を出た。



廊下を歩いていると、何かが落ちるような物音が聞こえた。前方を見ても何もなく、振り向いても何もない。

下か?

階段を降りてみると、視界の隅に何が見えた。
見知ったメイド服の、長い黒髪。

「っ!涼子!?」

涼子は廊下に倒れ気を失っていた。


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