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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
涼子は車の助手席でかちんかちんに固まっていた。その横、運転席には昭彦が居て、呆れたように前方を見ている。

「兄貴のやろう…いやらしいったらありゃしねぇな」
「そ、そうですか?」
「そうだろうよ。見ろよあの黒塗り。運転手つけて、あれ絶対後ろでやってるぜ」
「ははははは……」

ロビーで待っていた涼子たちメイドの元にやってきた貴俊は、にこにこと律子と敦美の手を引いた。

「ふたりは僕とあの車ね。涼子は昭彦の車、サラは清孝の車に乗ってね」
「は、はい?」
「あ、15時チェックイン、18時夕食だから。それまでは自由行動だよ」

ウインクも鮮やかに、貴俊は律子と敦美を車へと誘う。呆然とする涼子とサラの前に、憮然とした表情の昭彦と清孝がやってきた。

「なにあれ」
「浮かれてるな」
「はー…お前の荷物コレ?」
「は、はい」

頷くと昭彦は涼子の鞄をひょいと肩に担ぎ上げ、行くぞ、と背中を向ける。

「あっ、あ、じゃ、サラさん、後で…」
「うん、後でね〜」

小さく手を振るサラの横に、清孝が立つのが見えた。

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