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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第11章 温泉旅行
目的地は箱根の温泉街だが、涼子と昭彦はお昼も兼ねて御殿場のアウトレットモールへとやってきた。途中黒塗りの車は遥か前方で見えなくなったし、清孝の車は…付いてきていたのかすらはっきりしない。
車の中で涼子の手を握っていた昭彦は、モールにつき車を降りてからも、涼子の手を握りしめている。
恋人同士みたい…
手を引かれ昭彦の横を歩きながら、ドキドキと高鳴る鼓動を自覚する。ちらりと見上げると整った顔が前方を見ている。
この人を好きだったら良かったのに…
そう思う反面、好きになってはいけない人だと、涼子は思う。昭彦は御曹司で涼子はメイドだ。櫻井以上に未来を望めない人だった。身分の違いがありすぎる。
「あぁ、あれ良いな」
「え?え?」
突然昭彦はそういうと、涼子の手を引いて足早にブティックへと入っていく。
何か買うのかな?
高級そうな店にきょろきょろと中を見渡す涼子に、昭彦は「ほら」と一着の服を手渡した。
「え?」
淡いピンクのワンピース。
「着てみろよ」
「ええっ、む、無理ですっ」
ぶんぶんと首を横に振る。手を引いていなければ店から出ていきそうなほど逃げ腰の涼子に昭彦は眼を細めた。
「俺の言うことが聞けないわけ?」
「ぐっ…」
伝家の宝刀ごとき言葉を差し出され、涼子は渋々店員の指し示すキッティングルームへと足を向けた。
車の中で涼子の手を握っていた昭彦は、モールにつき車を降りてからも、涼子の手を握りしめている。
恋人同士みたい…
手を引かれ昭彦の横を歩きながら、ドキドキと高鳴る鼓動を自覚する。ちらりと見上げると整った顔が前方を見ている。
この人を好きだったら良かったのに…
そう思う反面、好きになってはいけない人だと、涼子は思う。昭彦は御曹司で涼子はメイドだ。櫻井以上に未来を望めない人だった。身分の違いがありすぎる。
「あぁ、あれ良いな」
「え?え?」
突然昭彦はそういうと、涼子の手を引いて足早にブティックへと入っていく。
何か買うのかな?
高級そうな店にきょろきょろと中を見渡す涼子に、昭彦は「ほら」と一着の服を手渡した。
「え?」
淡いピンクのワンピース。
「着てみろよ」
「ええっ、む、無理ですっ」
ぶんぶんと首を横に振る。手を引いていなければ店から出ていきそうなほど逃げ腰の涼子に昭彦は眼を細めた。
「俺の言うことが聞けないわけ?」
「ぐっ…」
伝家の宝刀ごとき言葉を差し出され、涼子は渋々店員の指し示すキッティングルームへと足を向けた。