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ポン・デ・ザール橋で逢いましょう
第1章 其の壱
百合子は潤んだ瞳で、忍の雄々しく逞しい牡を見つめる。
鋭い鋒にも似たその先端からは、欲情の白蜜すら滲み出ていた…。
…旦那様のも見たことがなかったのに…。
こんな…男性の…秘めた場所なんて…。
しかし忍の牡を見つめている内に、腰の奥がぐずぐずと蕩けるような、淫らな気持ちに襲われる。
百合子のその気持ちを察知したかのように忍が、色香を含んだ眼差しで微笑う。
「…百合子を俺のものにする。…俺は、兄さんみたいに優しく出来ないかも知れないけれど…。ずっと…百合子が好きだったから…大好きだったから…今、すごく興奮してる…」
いつもの余裕に満ちた忍らしくない不器用な…けれど熱い言葉に、百合子は胸が甘く締め付けられる。
忍の手を取り、頬擦りをする。
「…いいわ…。忍さんの…好きにしてください…。
少し…怖いけれど…私も…貴方のものになりたい…」
…亡き夫の優しいけれど哀しい呪縛から、解き放たれたい…。
酷い妻だけれど…怨まれてもいい…。
…この…目の前の…美しい初恋の青年に抱かれ、彼のものになりたい…。
…もう二度と戻れなくなるように…。
自分でも信じられないような、奔放で熱を帯びた欲望が身体中から溢れ出すのを、百合子は静かに受け入れた。
自分から腕を差し伸べ、忍の首筋に絡ませる。
「…抱いてください…忍さん…。
貴方の思いのままに…」
夜の湖のようにしっとりと湿り気を帯びた黒い瞳が瞬いた。
鋭い鋒にも似たその先端からは、欲情の白蜜すら滲み出ていた…。
…旦那様のも見たことがなかったのに…。
こんな…男性の…秘めた場所なんて…。
しかし忍の牡を見つめている内に、腰の奥がぐずぐずと蕩けるような、淫らな気持ちに襲われる。
百合子のその気持ちを察知したかのように忍が、色香を含んだ眼差しで微笑う。
「…百合子を俺のものにする。…俺は、兄さんみたいに優しく出来ないかも知れないけれど…。ずっと…百合子が好きだったから…大好きだったから…今、すごく興奮してる…」
いつもの余裕に満ちた忍らしくない不器用な…けれど熱い言葉に、百合子は胸が甘く締め付けられる。
忍の手を取り、頬擦りをする。
「…いいわ…。忍さんの…好きにしてください…。
少し…怖いけれど…私も…貴方のものになりたい…」
…亡き夫の優しいけれど哀しい呪縛から、解き放たれたい…。
酷い妻だけれど…怨まれてもいい…。
…この…目の前の…美しい初恋の青年に抱かれ、彼のものになりたい…。
…もう二度と戻れなくなるように…。
自分でも信じられないような、奔放で熱を帯びた欲望が身体中から溢れ出すのを、百合子は静かに受け入れた。
自分から腕を差し伸べ、忍の首筋に絡ませる。
「…抱いてください…忍さん…。
貴方の思いのままに…」
夜の湖のようにしっとりと湿り気を帯びた黒い瞳が瞬いた。