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愛のシンフォニー
第2章 美樹

「残念だけど僕にはおカネがない、クレジットカードも持っていない。それにどんなに脅されたって僕には失うものなんて何もない」
こんな可愛い女のコに誘惑されて、ノコノコとエッチなことをしようとした途端に恐い男が出てきて脅されておカネを脅し取られる美人局っていうのはよくある話だ。カネがなければローンまで強要される悪質なケースも増えているという。
こんな可愛い女のコが自分に言い寄ってくるなんてどう考えても府に落ちない。裏に何かあるとしか思えない。徳造はそう直感していた。
だから自分にはカネもないし、失うものなんて何もないことを強調した。現に玄人の女たちに体を売って援助を受けたカネで何とか生活している汚ならしい人生にも嫌気がさしていて、 どうなってもいいという気持ちも強くあった。
「ひどい、ひどいよ、とくちゃんはあたしのことそんな女にしか見えないんだ。あたしはとくちゃんが好きなのに、いっぱい、いっぱい好きだから一緒にいたいだけなのに」
美樹はそう言って大粒の涙を流して泣きじゃくった。
泣きじゃくる美樹を前に徳造はただあたふたすることしかできなかった。
「ご、ごめん。君みたいな可愛い女のコと接するのは初めてだから、つい動揺してひどいことを言ってしまった。本当にごめん」
徳造は深々と頭を下げる。
涙を流しながらも美樹の顔に笑顔が浮かぶ。
「ねえ、あたし可愛い?」
「う、うん」
「どのくらい可愛い?」
「見てのとおりこんなに動揺しちゃうくらい」
おどおどとしている徳造ね様子を面白がるように美樹はきゃははと笑う。
「もう1回言って、可愛いって」
美樹は身を乗り出して徳造の前に美樹の顔がアップで迫る。可愛い、本当に可愛くてドキドキしている。
「か、可愛いよ」
顔を赤らめて可愛いと言う徳造を美樹は嬉しそうに見る。
「やった~、とくちゃんも可愛いんだから」
真っ赤になっておどおどしている徳造のことを美樹は本当に可愛いと思っていた。
ーこの時、僕は君のその笑顔が可愛いと思ったんだ。最初は変なコだと思って警戒ばかりしてしまった。ゴメンね。でも、君の笑顔にどんどん惹かれていく自分に気づいたんだよー
「ひどいこと言われてけっこう傷ついたんだからね。お詫びにあれ奢ってよ」
こんな可愛い女のコに誘惑されて、ノコノコとエッチなことをしようとした途端に恐い男が出てきて脅されておカネを脅し取られる美人局っていうのはよくある話だ。カネがなければローンまで強要される悪質なケースも増えているという。
こんな可愛い女のコが自分に言い寄ってくるなんてどう考えても府に落ちない。裏に何かあるとしか思えない。徳造はそう直感していた。
だから自分にはカネもないし、失うものなんて何もないことを強調した。現に玄人の女たちに体を売って援助を受けたカネで何とか生活している汚ならしい人生にも嫌気がさしていて、 どうなってもいいという気持ちも強くあった。
「ひどい、ひどいよ、とくちゃんはあたしのことそんな女にしか見えないんだ。あたしはとくちゃんが好きなのに、いっぱい、いっぱい好きだから一緒にいたいだけなのに」
美樹はそう言って大粒の涙を流して泣きじゃくった。
泣きじゃくる美樹を前に徳造はただあたふたすることしかできなかった。
「ご、ごめん。君みたいな可愛い女のコと接するのは初めてだから、つい動揺してひどいことを言ってしまった。本当にごめん」
徳造は深々と頭を下げる。
涙を流しながらも美樹の顔に笑顔が浮かぶ。
「ねえ、あたし可愛い?」
「う、うん」
「どのくらい可愛い?」
「見てのとおりこんなに動揺しちゃうくらい」
おどおどとしている徳造ね様子を面白がるように美樹はきゃははと笑う。
「もう1回言って、可愛いって」
美樹は身を乗り出して徳造の前に美樹の顔がアップで迫る。可愛い、本当に可愛くてドキドキしている。
「か、可愛いよ」
顔を赤らめて可愛いと言う徳造を美樹は嬉しそうに見る。
「やった~、とくちゃんも可愛いんだから」
真っ赤になっておどおどしている徳造のことを美樹は本当に可愛いと思っていた。
ーこの時、僕は君のその笑顔が可愛いと思ったんだ。最初は変なコだと思って警戒ばかりしてしまった。ゴメンね。でも、君の笑顔にどんどん惹かれていく自分に気づいたんだよー
「ひどいこと言われてけっこう傷ついたんだからね。お詫びにあれ奢ってよ」

