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愛のシンフォニー
第2章 美樹
美人局にハメられる時ってこんなカンジで話が進んで行くのかなとも思ったが、少しでも美樹との時間が増えるのならそれでもいいかなとも思っていた。
どうせ失うものなんて何もないんだし・・。

住みなれたアパートが見えてきた。
周りに新しくできたマンションやテラスハウスが並んでいるので、一際アパートのボロさを際立たせている。

「本当にボロいアパートだろ」

「うん。でもとくちゃんと一緒ならスイートルームよ」

とりあえず恐い男は出てこない。本当に自分と一緒にいたいのだとしてもこんなにボロいアパートを見たらイヤになって帰ってしまうかも知れないと思っていたので少しホッとした。

部屋の鍵を開けようとして徳造は重大な事に気がついた。

「ちょっと待っててね。散らかってるから片付けるよ」

徳造の慌てた様子を見て美樹はきゃははと笑う。

「エッチな本やDVDを出しっぱなしにしてるんでしょ。いいよ、そんなのあってもとくちゃんのことキライになったりしないから」

美樹はおかまいなしに徳造の部屋に上がりこんだ。

案の定、布団の上にはエロ本や付録のDVDが出しっぱなしになっていた。朝使用したティッシュも置きっぱなしで、こちらも出しっぱなしである。

「あらら~、派手にやったね~。やっぱりとくちゃんはこっちの方が好きだよね」

エロ本やDVDが女子高生モノやロリコンモノばかりなのを見て美樹は再びセーラー服姿になった。そして、わざと見えるようにしゃがんで片付けを始めるから白いパンツがチラチラと見えて徳造を興奮させる。

「えっ、えっ、どうして?」
パンチラよりも、またも一瞬にして姿が変わったことに徳造は驚いている。

「だって、とくちゃんにはこっちの方が好みでしょ。それにもうおウチだから人目を気にすることもないし」

「い、いや、そうじゃなくて、どうしてそんなに一瞬で早変わりができるの?」

驚いている徳造を見て美樹は悪戯っぽく笑う。

「言ったでしょ。とくちゃんのためならあたしにできないことはないのだ」

またも答えになっていないことを悪戯っぽく言ってはげらかされてしまうので、早変わりの秘密を知るのは諦めることにした。

「それじゃあ、セックスしよう」

美樹は布団の上に寝転んだ。寝転んだ拍子にセーラー服のスカートがめくれて白いパンツがチラ見えしているが、気にもしていない。


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