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愛のシンフォニー
第9章 黒歴史
頭では分かっていても彼女と子供を作るあの行為をしたいという欲望は止められない。

自分は最低だ、獣だ、悪魔だとなじりながらも溢れてくる欲望をどうすることもできなかった。

徳造は泣きながら珍棒を刺激した。
もはや本能の赴くままに汚いことをする獣だ、猿だ。そんなモノに成り果てて徳造は欲望を成就した。

「は、はあはあ」

射精が終わると徳造は激しい罪悪感に襲われた。
男の自分はまだいいが、女のコが男に凌辱された悲しみや苦しみは想像がつかない。

好きなこの女のコを凌辱した叔母の夫はもちろん許せないが、自分の子供をカネのために売った親も許せない。殺してやりたいと思う。
いや、そんな非道い目に遭っている女のコの裸の写真を見て欲望をぶちまけた自分のことも許せない。
自分も叔母の夫や女のコの親と同罪、醜い化物だ。
徳造はただむせび泣くしかできなかった。

叔母たちとヤッたあの男と女の行為は子供を作る行為だと言っていた。女のコのことが心配で徳造はネットなどを駆使して性情報を貪った。

あの子供を作る忌まわしい行為はセックスというらしい。夫婦が子供を作るために行うものであるが、恋人の愛情確認のためや、カネや欲望解消のために行われることもある。子供ができないようにするためには避妊というものをして行われることもある。

あの女のコは裸の写真を撮られただけでセックスまではされてないのが徳造の一番の望みだが、それは期待できないだろう。だとすると避妊というのをしていてほしいが、欲望のままに少女を犯すような男がそんなデリケートな気遣いをするとも思えない。

次に妊娠についても調べた。
男が放出するあの得体の知れない液体は精液といって、精液に含まれる精子が女の胎内にある卵子までたどり着いて妊娠が成立する。

男によっては種がないと言われる子供を作れない体質の人もいるし、叔母たちのように子供を作れない体質の女もいる。

叔母夫婦に子供ができないのは夫のせいだとされているが、実のところは叔母に原因がある。夫にも原因があってほしいところだが、真相は分からない。
いや、それどころか最悪だ。夫が子供ができない原因が自分にあると思い込んでいるのなら避妊なんてするわけもない。

好きなあの女のコが妊娠させられてしまったのではないかと徳造は驚愕して震える。

唯一の希望はあの女のコにまだ生理がないこと。
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