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愛のシンフォニー
第9章 黒歴史
個人差はあるが一般的に11歳~13歳ぐらいで男には精通が、女には生理が訪れる。これがないと妊娠はしない。

あの女のコにまだ生理が始まっていないのを祈るばかりであるが、自分は射精をしたということは精通がもう始まっているということだ。あの女のコも自分のように早熟であればもう生理が始まっている可能性もある。

徳造の祈りが通じたのか女のコが妊娠をするということはなかった。

それはひと安心なのだが、叔母の夫は相変わらずカネにモノを言わせて幼い女のコを買い続ける。その中には徳造が好きなあの女のコもいる。

また、徳造自身も叔母に犯されたり、幼い少年が好きな恋人の女たちも呼んで輪姦されたりの悲劇を繰り返していた。

性欲というのは実は女の方が強いのか、叔母たちの行為はエスカレートしていって徳造はまるで玩具のように、性奴隷のようになっていった。

叔母も女たちも、好きなあの娘を凌辱する叔母の夫も、我が娘を売る親たちも、そして何より自分自身も、徳造は世の中のすべてを憎み、深い絶望に堕ちていった。

滅んでしまえ、こんな世界は滅んでなくなってしまえ。

そう強く願って徳造は恐ろしい怪物たちを描いた。
こんな世界を滅ぼしてくれる恐ろしい悪魔の姿を怨念をこめて描いた。

間違いない、今目の前にいて自分たちを追い詰めているファントムたちはあの時に描いた恐ろしい悪魔たちだ。長い年月をかけて世の中に溢れている悪意や憎悪を糧にして具現化したのか・・。

ファントムたちが言っていたファントムたちは徳造の分身、徳造そのものというのはそういうことだったのか・・。この恐ろしい悪魔たちを生み出したのは自分を支配していた哀しみ、憎悪、怨念なのだ。

徳造はこの悪魔たちを描いてからしばらくの間全く記憶がない空白の時間がある。徳造の記憶はそこから中学生まで全くない。叔母も叔母の夫もいなくなり、中学生の徳造は施設に引き取られていた。音楽の才能はあって奨学金も貰えるほどだったのは幸いだが・・。

叔母も叔母の夫も忽然と徳造の記憶から消し去られていた。叔母の夫が経営していた、いや、徳造の両親から乗っ取った会社からは幼女買春の証拠や幼女の裸を映した写真やビデオが発見されて警察が行方を追っていたが依然として叔母も叔母の夫も見つからなかった。

叔母や叔母の夫は一体どこへ・・。


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