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愛のシンフォニー
第10章 永遠の愛
「ファイナルアンサーだ。ここでミキティと一発ヤッて我々に種をよこすつもりはないか?」
「ない。これ以上美樹を、僕と美樹の純愛を汚すのは許さない」
冷酷に迫るファントムに徳造はきっぱりと言い放った。
「いいだろう。我々が種を欲したのは一応は自身を生んでくれた存在を殺すのが忍びなかったからだ」
「だが、もはや君は不用な存在に成り下がった。別に君を殺すことに躊躇もない」
「種が手に入らないのなら君を殺して君の魂を、君の魂に刻まれた闇の心を糧にすれば仲間は増やせるのだからな」
ファントムたちは標的を徳造に替えた。
冷酷な目で徳造に鋭い爪を向ける。
徳造はもはや終わりだと観念していた。
自分の憎しみが、悲しみが、心の中の闇が恐ろしいファントムを生み出してしまった。
その報いは受けなければならない。
しかし、自分が殺されて魂や闇が奪われれば彼等が言うようにファントムの仲間は増えて世界は闇に落ちるのだろうか・・
それもいいと徳造は思った。どうせ闇ばかりの世界なんだからいっそファントムの支配する闇の世界になるのも悪くない。
徳造の頬を涙が流れる。
こんな闇ばかりの世界にも美しい光はある。
美樹・・美樹だけは守ってあげたかった。
冷酷にファントムの爪が振り下ろされる。
「だめ、やらせない」
美樹が徳造を庇って魔爪の餌食になってしまった。
魔爪は美樹の肩を引っ掻き鮮血が流れる。
「美樹~」
徳造は倒れそうな美樹を抱き抱える。
「なんだか嬉しいな・・創られたあたしにも赤い血が流れていたんだ・・」
「フン、傀儡の分際でくだらぬことを。目障りだ、無に帰してくれる」
ファントムの標的は再び美樹に移る。
「命令も聞けない傀儡に用はない。消えろ」
容赦なく魔爪が美樹を葬ろうとする。
「美樹~」
今度は徳造が美樹を庇って魔爪の餌食となる。
魔爪は徳造の背中をえぐって鮮血が飛び散る。
「お互いに庇い合って傷を負う・・感動的なラブストーリーだねぇ」
「もっとも傀儡を相手にマジになっている愚かな男のドラマだと思うと滑稽だがね」
「オレたちは心優しいんだ。そんなに一緒にいたいのなら一緒に殺してやるぜ」
ファントムたちの魔爪が迫る。
今度こそ終わりだとふたりは覚悟を決める。
「もう一度とくちゃんの音楽が聞きたかったな。とても暖かくて優しい気持ちになるの」
「ない。これ以上美樹を、僕と美樹の純愛を汚すのは許さない」
冷酷に迫るファントムに徳造はきっぱりと言い放った。
「いいだろう。我々が種を欲したのは一応は自身を生んでくれた存在を殺すのが忍びなかったからだ」
「だが、もはや君は不用な存在に成り下がった。別に君を殺すことに躊躇もない」
「種が手に入らないのなら君を殺して君の魂を、君の魂に刻まれた闇の心を糧にすれば仲間は増やせるのだからな」
ファントムたちは標的を徳造に替えた。
冷酷な目で徳造に鋭い爪を向ける。
徳造はもはや終わりだと観念していた。
自分の憎しみが、悲しみが、心の中の闇が恐ろしいファントムを生み出してしまった。
その報いは受けなければならない。
しかし、自分が殺されて魂や闇が奪われれば彼等が言うようにファントムの仲間は増えて世界は闇に落ちるのだろうか・・
それもいいと徳造は思った。どうせ闇ばかりの世界なんだからいっそファントムの支配する闇の世界になるのも悪くない。
徳造の頬を涙が流れる。
こんな闇ばかりの世界にも美しい光はある。
美樹・・美樹だけは守ってあげたかった。
冷酷にファントムの爪が振り下ろされる。
「だめ、やらせない」
美樹が徳造を庇って魔爪の餌食になってしまった。
魔爪は美樹の肩を引っ掻き鮮血が流れる。
「美樹~」
徳造は倒れそうな美樹を抱き抱える。
「なんだか嬉しいな・・創られたあたしにも赤い血が流れていたんだ・・」
「フン、傀儡の分際でくだらぬことを。目障りだ、無に帰してくれる」
ファントムの標的は再び美樹に移る。
「命令も聞けない傀儡に用はない。消えろ」
容赦なく魔爪が美樹を葬ろうとする。
「美樹~」
今度は徳造が美樹を庇って魔爪の餌食となる。
魔爪は徳造の背中をえぐって鮮血が飛び散る。
「お互いに庇い合って傷を負う・・感動的なラブストーリーだねぇ」
「もっとも傀儡を相手にマジになっている愚かな男のドラマだと思うと滑稽だがね」
「オレたちは心優しいんだ。そんなに一緒にいたいのなら一緒に殺してやるぜ」
ファントムたちの魔爪が迫る。
今度こそ終わりだとふたりは覚悟を決める。
「もう一度とくちゃんの音楽が聞きたかったな。とても暖かくて優しい気持ちになるの」