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愛のシンフォニー
第10章 永遠の愛
徳造は泣きじゃくりながらヴァイオリンを奏で続ける。徳造の涙が乗り移ったのか音色に悲しみ色ハモり始める。

「許してくれ、許してくれ」

「パパ・・」

「僕たちはパパに見捨てられちゃうんだね」

ファントムたちの体はどんどん薄くなっていく。
間もなく迎える消滅の恐怖に震えて涙を流すファントムたち。

「仕方ないよね、僕たちはいっぱい酷いことしたもんね」

「でも、不思議だな。なんだか暖かいよ、とってもいい気持ちだ」

徳造の奏でる愛に溢れた音色はファントムたちの闇の心を消して優しさに換えていた。

「そうか、これがパパの僕たちへの愛」

「ありがとうパパ、そしてさようなら」

ファントムたちの姿が消滅していく。
最期に優しい心を持てたことがファントムたちにとってせめてもの救いだった。

「ごめんね、そしてさようなら、僕の闇が生み出した許されない者たちよ」

こうしてファントムたちは浄化された。
もう二度と現れることはないだろう。

だんだん意識が遠くなっていく。
徳造と美樹は倒れそうな体を支え合ってフラフラしながら保健室までたどり着いた。

廃校舎だが運河よく保健室のベッドは従前のままだった。ふたりはベッドに倒れ込む。布団が暖かい。

「ごめんね、僕のせいで、僕がファントムなんか生み出したせいで君をこんなことに巻き込んでしまって」

「あたし幸せだよ。ファントムに創られた存在だけど、とくちゃんと結ばれるために生まれてきたのが幸せなんだ。愛してるよ」

「ありがとう」

徳造と美樹は口づけをかわす。
そして舌を絡め合って愛を伝え合う。

「美樹、好きだよ」

「あたしも・・ねえ、来て」

徳造は美樹の体を愛撫しながらブラジャーを外す。
色も形もいいおっぱいを舐めて硬くなった乳首を舌で転がしてみる。

「あっ、あん、いいわ~」

美樹の中に快感が走る。最愛の男におっぱいを吸われている。女として至福の悦びだ。
夢中でおっぱいを吸う徳造の頭を美樹は優しく撫でてあげる。その表情は聖母のように慈愛に満ちている。

徳造はおっぱいを舐めながら美樹のパンティをまさぐってみる。そこはもうびしょ濡れで徳造を迎える状態になっていた。

「行くよ」

「うん。やっと結ばれるね。優しくして」

今日は最高のデートをして、その後でこうして結ばれるはずだった。随分と遠回りになってしまった。
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