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愛のシンフォニー
第11章 愛の遺産
保健室のベッドの上には裸で抱き合って眠る徳造と知らない女が横たわっていた。
徳造には他に愛している女がいたのだ。
貴美子だけのものになると言ったのに。
怪物は貴美子を裏切っていた徳造に制裁を加えたのだと貴美子は思った。
「この泥簿猫、わたしの恋人を返しなさい」
貴美子は自分がここにいた痕跡を残さないように手袋をして徳造と美樹を引きはなそうとするが、ふたりはぴったりとくっついていてびくともしない。
徳造のイチモツは巨大なまま美樹の一番奥まで突き刺さっていてがっちりと結合されているのだ。
「アハハハ、何よそれ。そんなにこの女と一緒にいたいの・・」
貴美子は泣きながら笑うしかなかった。
ふと何かが光ったような気がしたので振り向くと赤ちゃんが泣いていた。こんなところに赤ちゃんが捨てられているとは考えにくい。貴美子はその赤ちゃんが徳造とこの知らない女の子だと直感した。この女は怪物のように人間離れした存在で、自分たちの命と引き換えに徳造の子を生んだのだと思えたのだ。
赤ちゃんをよく見るとどこか徳造に似ていてとても可愛い。
「あらら~、おちんちんが付いてるじゃないの。男の子でちゅか~」
貴美子がおちんちんを撫でてあげると赤ちゃんは泣くのをやめてはしゃぎ始めた。
貴美子はこの赤ちゃんを育てていくことに決めた。
徳造が残してくれた徳造にそっくりな遺産なのだから大切に育てていきたいと思ったのだ。
自分は妊娠しにくい体質で、一度も妊娠しないまま閉経を迎えてしまったので子を持つことなど諦めていた。
妊娠しにくい体質だったのは幸いなことでもあったのだが・・あんなプロデューサーみたいな屑の子を身籠ったらと思うとゾッとする。
最愛の徳造が残してくれた子だと思うと愛していけそうに思える。
徳造に抱かれて横たわるこの女は子を生めない自分の代わりに徳造の子を生んでくれたのだと思うと今までは憎らしい泥棒猫にしか思えなかったが急に可愛く思える。
「よく見ると可愛いじゃない。わたしとも女同士でしたかったわ。赤ちゃんをありがとう、大切に育てていくからね」
貴美子はしっかりと抱き合う徳造と美樹を見て微笑んだ。ふたりの死に顔はとても穏やかで幸せそうだということに貴美子は初めて気がついた。
「可愛いわね~、わたしがママでちゅよ」
と貴美子は赤ちゃんを抱いて小躍りする。
徳造には他に愛している女がいたのだ。
貴美子だけのものになると言ったのに。
怪物は貴美子を裏切っていた徳造に制裁を加えたのだと貴美子は思った。
「この泥簿猫、わたしの恋人を返しなさい」
貴美子は自分がここにいた痕跡を残さないように手袋をして徳造と美樹を引きはなそうとするが、ふたりはぴったりとくっついていてびくともしない。
徳造のイチモツは巨大なまま美樹の一番奥まで突き刺さっていてがっちりと結合されているのだ。
「アハハハ、何よそれ。そんなにこの女と一緒にいたいの・・」
貴美子は泣きながら笑うしかなかった。
ふと何かが光ったような気がしたので振り向くと赤ちゃんが泣いていた。こんなところに赤ちゃんが捨てられているとは考えにくい。貴美子はその赤ちゃんが徳造とこの知らない女の子だと直感した。この女は怪物のように人間離れした存在で、自分たちの命と引き換えに徳造の子を生んだのだと思えたのだ。
赤ちゃんをよく見るとどこか徳造に似ていてとても可愛い。
「あらら~、おちんちんが付いてるじゃないの。男の子でちゅか~」
貴美子がおちんちんを撫でてあげると赤ちゃんは泣くのをやめてはしゃぎ始めた。
貴美子はこの赤ちゃんを育てていくことに決めた。
徳造が残してくれた徳造にそっくりな遺産なのだから大切に育てていきたいと思ったのだ。
自分は妊娠しにくい体質で、一度も妊娠しないまま閉経を迎えてしまったので子を持つことなど諦めていた。
妊娠しにくい体質だったのは幸いなことでもあったのだが・・あんなプロデューサーみたいな屑の子を身籠ったらと思うとゾッとする。
最愛の徳造が残してくれた子だと思うと愛していけそうに思える。
徳造に抱かれて横たわるこの女は子を生めない自分の代わりに徳造の子を生んでくれたのだと思うと今までは憎らしい泥棒猫にしか思えなかったが急に可愛く思える。
「よく見ると可愛いじゃない。わたしとも女同士でしたかったわ。赤ちゃんをありがとう、大切に育てていくからね」
貴美子はしっかりと抱き合う徳造と美樹を見て微笑んだ。ふたりの死に顔はとても穏やかで幸せそうだということに貴美子は初めて気がついた。
「可愛いわね~、わたしがママでちゅよ」
と貴美子は赤ちゃんを抱いて小躍りする。