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愛のシンフォニー
第1章 素人童貞
徳造は襲ってくる虚無感に負けて仰向けに寝転んでみた。東京のような都会にしては珍しく夜空には星がキレイに光っている。でも、酔いが回っている今の徳造にはその美しい星空さえもぐるぐると回って見えた。

とても体がだるくて、このまま寝てしまいたくなるが、それはダメだと言い聞かせてだるい体に鞭を打って歩き始めた。

少し歩くと巡回中の警察官二人組と擦れ違った。
一瞬こちらを睨んだような気がしたので「おいこら」の標的にされたんだと冷や冷やしたが、警察官は、こんな男を相手にしても仕方ないとでも言いたげな冷やかな視線を送って去って行った。

よかったとホッと胸を撫で下ろす徳造。心臓はドキドキバクバクと激しい音楽を奏でている。

危なかった、皇居のお堀に吐いているところや、吐き終わった後で少しダウンしているところなんかに遭遇していたら間違いなく「おいこら」の標的になっていただろう。

帰り道に徳造はコンビニに立ち寄った。
コンビニに入るとレジの店員をチラ見して男性の店員であることを確認してホッとしたように書籍コーナーへ向かう。

徳造の目的は成人本のコーナーである。

最近のエロ本は安価ながらDVDや下着が付録に付いていてお得だ。
エロ本にも色々なジャンルがある。熟女、OL、女子大生、女子高生、ロリコン・・・

今日のようにカネにモノを言わせた女たちに弄ばれてきた徳造には熟女やOLモノは見たくもない存在である。

徳造は女子高生モノやロリコンモノを物色し始めた。
表紙からするとブルマやスクール水着が多そうな女子高生モノにも気を惹かれるが、パイパン、微乳というロリコンモノのエロ本にも強く気を惹かれる。

ビニテが貼ってあって中が確認できないのがもどかしい。
ふと、どうして自分はこんなにも女子高生やロリコンに心惹かれるのだろうと思ってみる。
それは多分、小学生~高校生の多感な思春期にちゃんとした恋愛ができなかったからだろう・・

エロ本やDVDの女のコに好きだった女のコたちを重ね合わせて見ているのだろう。そんな汚い自分がまたイヤになる。

好きだった女のコたちは徳造の中ではまだ汚れを知らないあの頃の姿で存在している。

あの女のコたちは今はどうしているのだろう?
汚い大人にだけはなっていて欲しくないなと思う。


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