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女王のレッスン
第3章 ■奉仕のセンセイ

「2皿持っていってくれる?すぐに行くから」
「はい」

言われて2皿持ち、また居間へ行く。
さっきのお茶が4つ注がれていて、瑛二さんと稜くんは向かい合って座っていた。

「どうぞ」
「ありがとう。なんか高級感」
「今日の人に貰ったんだって。すっごく大きかった」
「スポンサー様様だな」

なんとなく稜くんの隣に座ってしまった。
グラスを手にしてひと口飲んだらそのまま一気に飲み干して、稜くんに鼻で笑われながら注がれた。

「ルカ、金曜の夜って忙しいか?」
「今週?そんなことはないけどなんで?」
「691で19時から緊縛ショーあるんだけどお前出ない?」
「はっ?」

緊縛ショーって、カナちゃんがしていた?
昨日したみたいな即興のそれじゃないちゃんとしたやつ?

「無理っ!無理無理!絶対無理!」

首も手もぶんぶんと振って拒否した。出来る訳がない。

「だぁよなー」
「あれ、前モデル使ってなかったけ?」
「そうなんだけどな……」
「何が無理なの?遥香ちゃん」

お皿を持った結衣子さんが現れて、私と自分の前にそれらを置いた。
その様子を瑛二さんは見上げ、視線に気付いた彼女はそちらを見る。

「何?瑛二くん」
「ユイ、金曜に緊縛ショーのモデルやんない?」
「はっ?」

私と同じ反応。立ったままで、目をぱちぱちさせながら結衣子さんは瑛二さんを見た。
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