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女王のレッスン
第4章 ■仕事のケンガク
私はその場で靴を脱いで静かに中へ入り、ソファの影に隠れてそっと窺う。背もたれ高めで助かった。
ふたりの真横だけど、目隠ししてるなら音さえ立てなければ大丈夫だろう。
こんなこと見せようという稜くんの意図はわからないけど。
「耳弱いよね、結衣子さんは」
「は、あぁっ……」
「舌出して」
稜くんが言うと、彼女は躊躇いがちに舌を出す。
彼はその舌の縁を指先でなぞり、人差し指と中指の2本でふにふにと弄んだ後、頭を掻き抱いて舌先だけでキスをした。
次第に深くなって、ふたりの息がどんどん熱を持っていく。
「縛り始めてから感じるまで、早かったですね」
「そん、……なこと……」
「余韻、まだ残ってる?」
「それはっ……」
「まああの後、店開いて普通に女王様してた訳だし」
「っ……」
「……無理もないですけど」
「やっ!」
ブラジャーが下にずらされて縄に挟み込まれ、柔らかそうな胸が露わになった。
稜くんはそれを掌で軽く撫でてふっと笑いを漏らす。それだけで彼女の身体がぶるりと震えた。
胸に近付く稜くんの鼻先。きっと今、その微かな息遣いを彼女は感じているのだろう。
声にならない声を上げ、身を捩る。
「素直に『お願い』すればいいのに」
「い、やあぁ……」
「俺舌出してますから」
稜くんは胸の突起の至近距離で顔を止め、
「自分で動いたら当たるかも」
そう言うと本当に舌を出した。
「っ……く……ぁ……」
「意地っ張りも程々にしないとそれもお預けになるよ」
「やっ、そん……」
「さ、結衣子さん」
彼女はまた全身を脈打たせて、もぞ、と身体を動かす。与えられた見えない舌先を探して。
稜くんはその様に薄く笑い、自分を探すその先端が彷徨うのを見ていた。
「ひぁ……」
「惜しいな」
「も、や……」
「あ」
ふたりの真横だけど、目隠ししてるなら音さえ立てなければ大丈夫だろう。
こんなこと見せようという稜くんの意図はわからないけど。
「耳弱いよね、結衣子さんは」
「は、あぁっ……」
「舌出して」
稜くんが言うと、彼女は躊躇いがちに舌を出す。
彼はその舌の縁を指先でなぞり、人差し指と中指の2本でふにふにと弄んだ後、頭を掻き抱いて舌先だけでキスをした。
次第に深くなって、ふたりの息がどんどん熱を持っていく。
「縛り始めてから感じるまで、早かったですね」
「そん、……なこと……」
「余韻、まだ残ってる?」
「それはっ……」
「まああの後、店開いて普通に女王様してた訳だし」
「っ……」
「……無理もないですけど」
「やっ!」
ブラジャーが下にずらされて縄に挟み込まれ、柔らかそうな胸が露わになった。
稜くんはそれを掌で軽く撫でてふっと笑いを漏らす。それだけで彼女の身体がぶるりと震えた。
胸に近付く稜くんの鼻先。きっと今、その微かな息遣いを彼女は感じているのだろう。
声にならない声を上げ、身を捩る。
「素直に『お願い』すればいいのに」
「い、やあぁ……」
「俺舌出してますから」
稜くんは胸の突起の至近距離で顔を止め、
「自分で動いたら当たるかも」
そう言うと本当に舌を出した。
「っ……く……ぁ……」
「意地っ張りも程々にしないとそれもお預けになるよ」
「やっ、そん……」
「さ、結衣子さん」
彼女はまた全身を脈打たせて、もぞ、と身体を動かす。与えられた見えない舌先を探して。
稜くんはその様に薄く笑い、自分を探すその先端が彷徨うのを見ていた。
「ひぁ……」
「惜しいな」
「も、や……」
「あ」