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女王のレッスン
第4章 ■仕事のケンガク
「……それだけじゃないだろ?」
瑛二さんが静かに告げると、またチカさんの身体が跳ねて上目遣いに彼を見る。
でも瑛二さんは何も言わず、ただ見下ろすだけ。
彼女は目を一度ぎゅっと閉じて、背に手を回してブラジャーのホックを外し、前を隠しながら腕から抜いた。
「腕」
簡潔な指摘に再び吐息。やがておずおずと腕は下ろされ、彼女の上半身は彼の眼前に晒された。
震えのせいか、興奮のせいか、乳首がぴんと立っていた。
瑛二さんはそれを暫く見た後、やがて満足したのか麻縄を手に彼女に近付く。
足元にそれを置くと彼は彼女を抱き締めた。
「いつもより緊張してるな」
「久し振りだし、同性に見られるってやっぱり……」
「恥ずかしい?」
「うん、とても」
瑛二さんが視線だけこちらに寄越してニヤリと笑う。目論見通りと言わんばかりだ。
彼女から腕を離すと床の縄を拾い上げて伸ばした。縄頭から所々結ばれたそれが、今度は彼女を抱き締める。
瑛二さんが縄頭の輪を広げて持つと彼女はネックレスでも掛けて貰うかのように首を下げてそれを受け取った。
身体の前にだらりと垂れ下がる縄。彼女が顔を上げると、彼はその額にキスをして縄に指を掛けた。
上半身の中心を縄が分断し、股間を通して首の後ろにくぐらせ、引いた。
「ああっ……」