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女王のレッスン
第4章 ■仕事のケンガク
ちょうど結び目が下着の上から敏感な箇所に押し付けられ、チカさんは喘いだ。
縄は脇の下を通り結び目の間を左右から抱いていく。綺麗だと思った瞬間、カメラを構えてシャッターを押してみた。
胸の上、胸の下、跪いてお腹の所で六角形を描いた後、背中で縄尻が纏められる。
所謂亀甲縛り。
「……は」
「痛い所は?」
「だい、じょうぶ」
それを聞いて瑛二さんは上機嫌そうに笑い、カメラを構える。
正面、下から、下着の上の結び目、背中。彼女はそれらにも少しずつだけど反応を示した。
「じゃあ、服を着ようか」
横顔だけでもわかる、もうスイッチの入った表情。彼女は小さく頷いて、脱いだ服を着始めた。
ブラジャーは付けず、カットソーとスカートをその上から身につけ、ジャケットを羽織る。
そしてチカさんは来た時と同様の姿に戻った。違うのはその服の中身。知っているのは、彼女と瑛二さんと、私だけ。
「どうしても途中でつらくなったら『無理』って言え。それ以外は止めない」
再び頷く。似たようなことをさっきも聞いた気がした。稜くんが結衣子さんに対して言っていた。
合言葉みたいなもの?なんとなく聞ける空気じゃなくて言葉を押し込める。
「行こう。明るい内から動きたいだろ?」
「……はい」
彼女を自分の支配下に置いて、猛禽類は不敵に笑った。