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女王のレッスン
第4章 ■仕事のケンガク
暗くなり始めて私達は帰路につき、瑛二さんの家へ入った。
チカさんは殆どとろけた目でぼんやりとしながら、緊縛された時と同じ位置に立つ。
瑛二さんは始める前と同様に彼女を抱き締め、今度は自ら彼女の服を脱がせていった。
キッチンの光だけが灯る中、私は床に足を投げ出して座ってそれを見ていた。
背中で纏められた縄尻が引かれて、チカさんは時折小さく呻くような喘ぎ声を上げ、それが少しずつ大きくなった。
まさか。そう思った瞬間、瑛二さんは引くリズムを小刻みに変える。
「……イクか?」
「んっ、あぁっ……嘘、そんな……っ……」
「いいぞ。イけ」
「あああぁっ!……っあっ、は……」
瑛二さんの腕の中で身体を脈打たせ、チカさんが立ったまま絶頂を迎える。
ぐったりと全身を彼に預けて、瑛二さんはその背中をゆっくりと撫でた後、縄を解いていった。
2時間もの間それに抱かれていて、そのままでいられる訳がない。
首から輪を外すと、彼女はその日一番の綺麗な笑顔で微笑んだ。
思い掛けず熱い息が漏れた。ずっと彼女が我慢してきたものが全部放出されて、私にまで届いたよう。
「……お疲れ、チカ」
瑛二さんもそれに応えるように微笑んで、もう一度強く抱き締めた。