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女王のレッスン
第5章 ■努力のタマモノ
なんて残酷なことを言う。思わず歯噛みして、早くも脚を抱え込んだ。悔しいけどシャツが有用性を示した。
彼女が背後の彼を見て、私の隣の彼を見る。私も見た。細めた目に余裕そうに組まれた脚。頬杖をついて、彼女に視線を向けている。
「千堂さんの言う通りにしなさい。シホ」
「あなた」
「僕の許可を得ればいい」
苦しそうに眉を顰めた彼女は腰をびくつかせた。膝立ちの彼女の茂みから、糸がとろりと滴ってベッドに落ちるのを見る。
「……だって。どうする?」
「んっ!」
「あーあ、垂れてる」
「あな、た……」
「なんだい?」
「せん、どう、さんに……さわって頂きたい、の……」
「……だそうだ。触ってやってくれるかな」
「理解ある旦那でよかったなぁ」
そう言うと鼻で笑い、手が動いた。指先が乳首の先を掠めただけで、「ひっ」と彼女が息を飲む。
「胸を縛られると乳首が敏感になる」
「んんっ、あっ、やぁっ!」
摘み上げて離し乳房が揺れた。何度か繰り返してくりくりと円を描く。
間断なく喘ぎ背を反らす彼女を支えるように、後ろから。
「こっちは」
「んぁっ!」
「言うまでもないか」
「ああっ、はっ、あっ、ん……っ」
左手は胸、右手は茂みに埋め、ぐちゅぐちゅと音を搔き鳴らした。
卑猥な音。耳を塞ぎたくなる。下半身がズキズキとしてくる。
「千堂さん。シホの脚、開かせて縛ってくれませんか?」
シンさんが身を乗り出して尋ねると、彼女は欲情の中に戸惑いを見せた。
背後の彼は耳元で何かを言い、彼女が頷いたのを見て手を離す。そして濡れた手を拭って縄を手にした。
彼女を座らせて右の足首と太腿を手早く縛り、縄尻は背面へ、左も同様にすると、あっという間にM字開脚の形になった。
まともに見れなくて思わず薄目になり、ひざの間に顎を乗せる。
「これで?」
「いいね。いい格好だ、シホ」