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女王のレッスン
第5章 ■努力のタマモノ
露わになった彼女の秘部。照明が当たってぬらぬらと光った。
自分のすらまともに見たことなかったな、とふと思う。なんて淫靡な所なんだろう。
同性であるにも関わらず視線を強く惹きつけられるその場所を、自分も持っているのだと、そこに手が伸びそうになって今更気付く。
彼女がか細く「見ないで」と声を発した。
隠すものは何もない。腕も、脚も、縛られてしまった。
隣の彼が組んだ脚を下ろし、おもむろに立ち上がってカメラを避けるようにベッドに近付いた。
「このまましても?」
「どうぞ。ただあまり時間は掛けない程度に」
服を脱ぎ始めた彼を尻目に、瑛二さんは私の脚に掛かったシャツをニヤリと見てから隣に座る。向こうはもう、彼らの世界になってるようだった。
「お疲れさま」
マイクに入らないように小声で告げた。
「おう」
ペットボトルに口を付け、瑛二さんは彼らの少し変わった趣向のそれをじっと見る。
底深い眼差し。何考えてるか、まるで謎。
大きく息を吐いてボトルをテーブルに置いたと思ったら、こちらを見ずに私の膝の上に手を添えた。
「……瑛二さん?」
「使ってるってことはその中そうなってんのか」
「なっ……」
声をあげそうになった口を、その膝の手が瞬時に塞ぐ。
掌の温度を受けて、頬が一気に熱くなった。
「馬鹿。静かにしてろ」
離れたその手が今度は太腿の方へ。慌てて掴んで侵入を阻む。
「ちょっ、何す……」
「我慢すんな。一回イッとけ」
視線半分私に寄越して、猛禽類が口角を上げた。
「我慢するし、ってかやだっ、いらないやらないっ」
「誰がやるか。クリイキさせるだけだ」
「だけ、とかおかしいでしょ何考えてんの」
「変態アシスタントをお手伝いすること」
「信じらんないっ」
「信じろよ。心配すんな時間は掛けない」
「いやいやいやいや心配しかないんですけど?」
「喋るローターだと思え」
「思える訳ないって、馬鹿なの?サイッ――」