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女王のレッスン
第5章 ■努力のタマモノ
「あっ、いっ、だめ、出ちゃう出ちゃうで、ちゃ、」
開脚状態で縛られ床に座らされたナミさんが、緊縛師の指を深く飲み込んでいる。
「なんだ、また吹くのか」
「あああっ!あぁっ、はっ、はあぁっ……」
軽い水のびしゃびしゃという音を立てて、彼の手を、床を、無遠慮に濡らす。
「あーあ、水溜まりじゃねえか。漏らしたみたいだ」
「ごっ……ごめん、な、さい……」
「聞こえないな」
「汚し、て、ごめんなさい……」
あからさまな溜息を吐いて瑛二さんは彼女の傍の椅子に座り、ジーンズから覗く足先で彼女の胸を弄ぶ。
「ほら、こんなに濡れた」
「許し……」
「はっ、足でいじられても勃つのか、ナミの乳首は」
「あぁっ、それ、は」
「もっと胸張れ」
嘲笑混じりに言って彼女が言葉通りにすると、踏みつけるようにして尖りも膨らみも関係なく責め立てる。
「んっあっ、ぅあ……」
「どうしようもない変態だな」
容赦ない蔑みに彼女は身体を打ち震わせた。悦びなのか、屈辱なのか。だけどその目は忘我。
「綺麗にしろ」
足先は胸からその口元へ。普通にされれば怒りすら覚えそうな行為も、今の彼女にとっては彼への奉仕。
突き付けられたその指をゆっくりと口に含み、順番に舐めていく。自身の体液で濡れたそれを。
そんな彼女の姿に、私の隣に座る彼、カイさんは、ぎらぎらと目を血走らせて見入っていた。
私は彼と共に彼らを見ながら、また膝を引き寄せる。持ってきたストールをその上に掛けて。
土曜日の夕方。ホテルの一室。なんてことのない空間も、この猛禽類がいるだけで一変する。
「どうせまた濡らしてんだろ」
「んっ、そんなこと……っ」
「どうだか」