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女王のレッスン
第5章 ■努力のタマモノ
満くんに言われ、は?となる。
アヤさんが膝の上で無邪気に笑い、急かすように足をバタつかせた。急な申し出にコウさんを見上げると、彼も私を向いて微笑んだ。
「……コウさん?」
「リクエストされたね。構わなければ、どうぞ」
そういうプレイなんだな、と納得し、目を閉じてコウさんに口付ける。啄ばむような優しいキス。いやらしさは全く感じない。
「舌も出して。私のこと見ながら」
今度はアヤさん。目を開けて舌を出すと、彼も彼女に従ってそちらを見ている。アヤさんは、口元を隠しながら猫目をきゅうっと細めて嗤う。自分の夫が別の女とキスしてる所を嗤って見てる。
暫く見てたと思ったら、今度は満くんと唇を合わせた。
挑発的。それに対して彼はどこまでも真面目に私とのキスを続けてる。
周囲からは好奇に満ちた目。無理もない。私だってきっと見てしまう。
「……プレイルーム行こう」
コウさんが耐えられなくなったらしい。それらの目を受けながら4人だけの空間に移動した。
向こうのふたりは既にノリノリ、座る満くんの上にアヤさんは跨って服を脱がしている最中で、元から恋人同士だったように笑い合っている。
「脱がせていい?ルカちゃん」
ついさっき見ていた瑛二さんの荒々しいそれとは異なる優しい手付きと目付きに安心もするし、その一方でふしだらな行為をするには確かに物足りないのかもしれない。
脱いで脱がされて全裸になる。その気には元々なってたお陰でスイッチは割とすぐに入った。マットに寝かされ、全身へのソフトタッチに熱い息が漏れる。
時折隣のふたりからは小さな喘ぎ声と笑い声。コソコソと話をしてはこちらを見て、アヤさんが四つん這いになりながら私に右側へ近付いてきた。