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女王のレッスン
第6章 ■孤高のキンバク
「答えらんない?」
「っく……」
「まあ、触れてたからある程度わかるけどね」
「やっ!」
胸の膨らみを乱暴に鷲掴みされて身体を捩る。
無意味な抵抗。軽く流され、指の間に先端が挟み込まれた。
「あぅ……っ」
「君は視線に弱い」
言いながら私の自由な右脚を跨ぎ、冷ややかな笑みのまま私を覗き込んで指の動きを早める。
「んぅっ……やっ、あ」
「目、逸らすな」
「やだ、そんなっ、の……」
「ほら」
顎を掴まれて顔を背けることも出来なくなり、かち合った視線。その強さに命令通り逸らせなくなった。
指の動きに反応して口から漏れ続ける吐息と声。嗤われて、口の中に指が滑り込む。
「あんま声出すと気取られる」
「無茶言わ……っ」
「ああ、一応俺も『無理』って言われたら辞めるから。忘れないで」
今更過ぎるセーフワードの宣言に、吐いた息は呆れなのか、安堵なのか。
目を逸らせぬまま口内を侵され、顔が益々歪んでいくのがわかった。雄の気配、怖いほど。
「時間掛ける気もないけどさ」
胸から離れた指が、下着のそこに一本突き立てられた。
「はあぁっ!」
にちゃ、と湿った音が漏れて堪らず目を閉じたら「あーあ」と仰々しい声が降ってきた。
下着の上で5本の指に縦横無尽に動き回られて、啜り泣くような嬌声しか出なくなる。
突起を挟み、襞を辿り、執拗に上下に擦って布は気持ち悪いほどそこにぴたりと張り付いた。
「こんなんでよく同行とか出来るね。大変そう」
「……よけ、なお世……っ」
「見た目でわかるか触れてわかるか、どっちが損かな」
それは欲情のことを言っているのか、はたまた感情のことを言っているのか。
判断がつかないまま、布の脇から侵入してきた2本に思考を遮られた。