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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン

「こんにちは。あれ、稜くんは」
「裏で本業のお仕事中よ。瑛二くんからデータ貰ってきてくれたのよね?向こうにいきましょうか」

そう言って彼女は先を行く。私は後から追って、「あの」とその背に声を掛ける。

「なぁに?」
「瑛二さんから聞きました。暫く離れるって……」
「みたいねぇ」

のんびりと言うと、彼女はゆったりとした仕草でマットに腰を下ろした。
予想していたのかもしれないけど、それにしたって随分と構えてる。

「……それだけですか?」

テーブルのPCを開いて結衣子さんはほっそりしたその手を私に出した。

「まずは見たいわ。瑛二くんの覚悟がどの程度のものか、私も知りたいから」

眉尻を垂らしながらも彼女の目が挑戦的に光る。私を介して瑛二さんを見るかのように。
私はバッグから預かった鍵のUSBメモリを出して彼女の手に載せ、スツールに腰掛ける。
結衣子さんが、読み込んだその内容ひとつひとつに熱い視線を向けていくのをそこから黙って見ていた。
中身はそこまで多くはない。けれど、モデルのものもお店の人のも全て満遍なく入っている。
歪み調整や補正も掛けた状態。これの選別や加工を先に進めてやっていたのなら、あの日は最低限しか寝ていないんじゃ。

「綺麗ね、この遥香ちゃん」

モニタに映る、感じてしまってた私の顔。恥ずかしくて、ぐ、と顎を引き「どうも」とそっけなく返した。

「本当よ。凄く綺麗」
「わ、わかりましたから……それもう自分じゃないみたい」
「そう思っちゃうわよね。私も同じだった」
「結衣子さんも?」
「そうよ」

柔らかく微笑んで先の画像を映す。瑛二さんの手で喘がされている彼女がそこにいた。

「こんな顔、自分じゃ見れないしわからないもの。でも相手には確かに見せてる。自身の雌を自認せざるを得ないでしょ」
「それはまあ、確かにそうですけど」
「自身の中でも特に目を背けたくなる部分なのにね、それでも綺麗な所があるって教えてくれてると思うのよ」

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