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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン
「こ、わい」
「それから?」
「……ドキドキ、する」
「一度アイマスク外してみろ」
閉ざした癖に、また見ろと?
嫌だ、と思うのに両手はゆっくりとアイマスクに掛かってそろそろと視界に光を入れた。
眩しさに細めたのは数瞬。自分の裸体と目の前の瑛二さんを意識したら、
「やだっ!」
ひと声発して身体を横に向け両手で胸と茂みを隠す。
「何してんだ」
「だっ……て、」
「しょうがない奴だな」
呆れを滲ませて瑛二さんはまた立ち上がった。縄を手にして。
逃げ出したいけど敵うはずもなく彼は私の背後から肩に触れた。
「そんなに触りたいならその形のまま縛ってやる」
手が肌の上を撫でるだけで痙攣する身体。くるりと回されて相対し、再び視界が閉ざされる。
そして緊縛師は、私を抱くための縄を解いた。
「やっ!」
胸を抱いた左手を引き剥がされて手首に縄が巻き付いていく。その先は二の腕を回り、右腕ごと縛られた。
ちょうど左手の指が右胸の先端に掛かり、隠せる形。
縄が足されて胸縄が掛かり、今度は右腕へ。腰と手首が繋がれて、股間を抑えたまま固定される。
「は、あっ」
指先が突起を掠めて声が漏れた。耳元で受ける嘲笑。それにすら背筋がぞくりとして、指の触れるそこをもっと弄りたい衝動に駆られる。
身体が熱い。真っ暗な中で、聴覚と触覚が特に鋭敏になっていて、背中に滲んだ汗の感触すらもわかるよう。
縄尻が纏められてそれ以上拘束されることはなくなった。確かに言っていた通り、上下とも隠れてる。だけどこれでは、まるで、
「……オナニーしてるみたいだな」
昂った羞恥心を更に誘う言葉に頬がかっとなったのがわかった。
「い、やぁ……」
「ああ、ベッドのがいいか」
「そう、じゃないっ」