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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン
私の腰に手を回した瑛二さんは数歩私を導いてベッドに仰向けに転がす。
沈んで起き上がることもままならず、膝を身体に引き寄せて脚を固く閉じた。
「や、ちょっと、待っ」
「撮らせろ」
「やぁっ、瑛二さ」
「脚」
手短かに言って膝の上に載せられた手。
「開け」
あくまで自ら開かせようと、そっと撫でて離れていった。
はあ、と息を吐いて、篭めていた力を少しずつ抜いていく。だけど、開いたら知られてしまう。
そこに溜まった淫欲を。そしたら自らそこに手を伸ばしているように見えてしまう。
ふるふると首を横に振って耐え難いこの状況の打開を訴える。
「いやぁ……、えー、じ、さ……」
「なんだ」
「だめ、恥、ず……」
「恥ずかしいなぁ」
くつくつと愉悦を零して彼はカメラを起動したらしい。音が鳴る度に見えてないにも関わらず顔を背ける。
「早く。開け」
「っく……ふ……」
「そうそう、その調子」
シーツの上、足の裏を滑らせた。自身の呼吸に合わせて少しずつ開く。
見ないで欲しい。だけど、見て、欲しい。
「……ルカぁ」
「……なに」
「濡れてるぞ」
「サイッ……っや……」
シャッター音が続く。どこをどう撮られてるかわからないまま、為す術もない。
「自分でしてみろ、その為の縛り方だ」
「なっ……」
「なんならまた手伝おうか」
「い、やだっ」
「遠慮するな」
身体の真横に感じた彼の気配。ベッドが少し沈んで、温かな手が右腕とお腹に触れた。
「んっ!」
お腹の手に胸元まで撫で上げられて奥歯を噛む。縄で挟まれた柔肉を指先がなぞり、首から耳元へ。
息遣いがすぐ傍で聴こえて
「どうせすぐ触りたくなる」
低音が流れ込んできた。