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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン
そう言ってククッと笑うと右手の上を瑛二さんの手がなぞって、頂点を弄るその手の上に重なる。
「どうする」
答えなんて、わかってるくせに。
「……し、て」
「素直だねぇ」
「は……ぁっあぁ!」
一本容易く迎え入れて喘いだ。掻き混ぜられて、ゆっくりと出し入れが始まって、自身の指まで釣られて早くなる。
息が出来なくなりそう。こんなに気持ちいいものだったっけ。こんなのもう、私が知ってるオナニーじゃない。
手が、止まらない。
「ひ……ぃっあ……はぁ」
爪先の方まで力が入る。びくつく腰を抑えようとも思わない。掴みかけたそれをひたすら追った。
「やあ……ぁ、も、だめ……っ、えー、じさ……」
「いいよ」
「い……や、イ……ッちゃ……」
びりびりと全身を駆け抜けていく絶頂感に身を任せて打ち震えた。
瑛二さんの指を何度もきゅうきゅうと締め付けてるのがわかる。だけどもう何も制御が効かなかった。
なんて醜態。見えなかったから。縛られてたから。どれも言い訳に出来なくて、ただ快感を受け入れるのみ。
「どんだけ締め付ける気だ」
中に感じてた体積を失って大きく息をつき、「……知らない」と呟くと、瑛二さんはアイマスクに手を掛けて外した。
久し振りに見る気がする彼の顔。さっきまでの顔と随分違う、優しげな。
見惚れるように見ていたら、そっと口付けられる。
「成長を感じるのは嬉しいね」
「……まあ、アシスタントだから」
「まあまあ優秀のな。解くよ。時間はある。まだ全然足りない」
いきなりイカせておいて何を言うのか。
でも案外それで良かったかもしれない。緊張がかなり溶けたし不安感も薄れてる。
「……わざと?」
「したいことをしてるだけだ」
言いながら優しく抱き起こされて、瑛二さんは私に施した縄を嬉しそうに解いていった。