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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン
「む……ぅぐっ……!」
喉奥へ届きそうな程。呻いて距離を取ろうと瑛二さんの腰に手をつくも敵うはずはなく、涙目になる。
見てはきたこの行為も、自分がやるとなれば話は別。苦しさ紛れにまた見上げると、「舐めろつっただろ」と冷たく返ってくる。
ぞく、とした。何をしても彼の思い通りにしかならないような支配力の強さに。
えずきそうになりながら舌を動かすと怒張が増した。口内を満たす質量に唾液を絡めて、窮屈なその只中で、必死になって唇と舌に集中する。
なけなしの知識と経験で、絡めてみたり吸ってみたり。じゅぷじゅぷと音が鳴って私の頬が熱くなった。
「……悪くない」
吐息混じりの艶ある声がして、咥え込みながらはぁ、と息を吐く。これが、入るのか、と。
頭を押さえていた手が緩んで髪をひと撫でされ、窺うように見上げた。
口から熱源が抜かれ人心地付いたのも束の間、うつ伏せに転がされる。
「な、に……やっ!」
「膝ついて腰上げろ」
命じられるままその体勢になると、背骨の凹凸をなぞって指が腰から首の方へゆっくりと撫でた。
髪を掻き分けて露出したうなじに落ちる唇。軽く歯が立てられ、声にならない声が口から出る。
胸に回された手が左右のそれを鷲掴み、摘み上げられた先端。すぐに固く屹立して、更にぎり、と捻られる。
走ったのは痛みか、快感か、或いは
「ひっ……ぁ……」
そのどちらも、か。
見透かしたように鼻で嗤われて手は腰からお尻へ。ゆるゆると撫でていくそれに嫌な予感がした。
これも見てきた、彼がいつもするルーティンのような癖。
スパンキングをする前の。
「や、いやぁ……待っ、」
首を振って懇願するも無情に手は振り下ろされて、肌を叩く乾いた音が部屋に響く。
「っ!」
音の程ではないけれど、じんと広がる痺れるような痛み。引くかという時に数度叩かれて、身体が脈打った。
相反する感覚に頭が白くなる。吐き出した息が随分と熱くて戸惑った。
指が剥き出しのそこをさわ、と掠め、その潤いを知らしめる。
「……変態」