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女王のレッスン
第2章 ■縄師のテホドキ
抱かれながら横にされて、ずっと閉じていた目を開ける。
優しい顔。初体験の相手の顔は、こんなに優しかったっけ。真っ暗だったから覚えてない。
唇が迫ってまた目を閉じた。熱い息と舌が入り込んで勝手に絡んでいく。
十分堪能したかのように、ちゅっと音を立てて唇が離れた。そして彼は、私の胸に顔を埋める。
「ひぁっ……!」
ふ、と笑われた気がして顔が熱くなった。
指と舌で転がされ、唇で吸われて、時折当たる歯にまで身体がびくりと反応する。
声を聞かれたくなくて思わず我慢した。
「腰、動いてる……」
「いっ、やぁ……」
「脱がせていい?」
シフォン素材のキュロットのウエストに手を掛けて、満さんは私を伺う。
これが後戻り出来る最後、かもしれない。のに
振った首は縦。視線の先で彼はまた笑う。
「腰浮かせて」
もう遅い。その言葉に身体が従った。密着した下着がそこから離れる気配に背筋がぞわりとする。
「凄い、濡れてる」
「や、やだぁ……」
「ごめんごめん、嬉しいからさ」
太腿を撫でていた手が近付いて、
「もう止まんないかも」
クリトリスに触れた。
「あぁっ!」
高い声が出て口元を押さえる。
満さんは笑みを携えたままでくちくちとこね回し、感触を楽しむように指先を動かした。
潤いに任せて次第にそれは下へ滑り、中へ一本侵入を許す。
「ふ……あ、っは……」
「いいよ、声我慢しないで」
「や、……だっ……あぁ……」
「意地っ張り。挿れたらこんなもんじゃないよ?」
「はぁっ……!」
更にもう一本。中を広げるみたいにして擦り上げられ、ぐちゅぐちゅという水音が耳に届いた。
緩慢な前後運動、中で捻れて絡みつく。