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鳥籠の中で舞る
第1章 『悪夢』





首を掴まれたわけじゃないのに息苦しい。




「彼方様?何を言ってるのですか?鳥籠って…」




「アリス君は僕のものだよ?だからしっかりと籠に入れておかないと心配じゃないか」





何を言ってるのこの人。





「アリスの心も身体を僕のものになったのだから、僕が主人だよ?」





だから何を言ってるの?





「君は僕のペットだね」





「ペット…?」




「そう君は僕に懐いて、僕なしじゃいられないペットになるんだよ?」





さっき自由がどうのこうの言ってたのに、意味がわからない。





「自由なんかないじゃないですか…」





「あぁそうかもね」





その声はさっきまで聞いてた声よりも何倍も低くて私を恐怖に突き落とすのには十分だった。





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