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毒蜜喰らわば
第11章 蛍庭園が引き寄せるもの
「今の人達って、どういう知り合い?」
スーツとドレスの男女の姿が小さくなって、やがて見えなくなってから私は答えた。
「高校の時からの友達の旦那さんとそのお友達。
1ヶ月くらい前にお家に遊びに行ったの。そこで堀内さん、最後に質問した人ね、
あの人も遊びに来たの」
「その時会ったのが初めて?」
「うん・・それにしてもなんであんな事聞いたのかしら・・」
「もしかしたら僕らがそのうち付き合うんじゃないかって、勘ぐったんじゃないの?
彼も稲村さんのこと好く想っていて、それで・・」
茂は、単純に考えた。
それはごく自然な発想だが、私の中では黒い雲が垂れ込めた。
イタコの孫である雅斗の言葉の奥には、
深い意味があるように思えてならないから。
スーツとドレスの男女の姿が小さくなって、やがて見えなくなってから私は答えた。
「高校の時からの友達の旦那さんとそのお友達。
1ヶ月くらい前にお家に遊びに行ったの。そこで堀内さん、最後に質問した人ね、
あの人も遊びに来たの」
「その時会ったのが初めて?」
「うん・・それにしてもなんであんな事聞いたのかしら・・」
「もしかしたら僕らがそのうち付き合うんじゃないかって、勘ぐったんじゃないの?
彼も稲村さんのこと好く想っていて、それで・・」
茂は、単純に考えた。
それはごく自然な発想だが、私の中では黒い雲が垂れ込めた。
イタコの孫である雅斗の言葉の奥には、
深い意味があるように思えてならないから。