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毒蜜喰らわば
第12章 イタコの孫が見通した、愛・・
・・江戸時代の中頃の話らしい。
このあたりに大きな武家屋敷があって、その武家の息子と遊郭の女が恋仲になった。
だけど若侍にはいいなずけもいて、侍と遊女は別れなければならなかったんだけど、
その別れを悲観した遊女は毒を飲んで自害してしまったんだ。
侍は自分を責め嘆き悲しんで、せめてもの償いにと
小さなこの神社の境内の片隅に祠を作って祀ったんだそうだ。
密やかな恋を物語るようにこうして木々で囲って
人目につかないようにしたんじゃないかって、宮司さんが言ってな・・