この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒蜜喰らわば
第13章 別れも幸せも成就

誕生日当日。
今年はたまたま土曜日にあたったので、夕方からディナーに出かけてその後は
私の部屋に雅治が泊まりに来ることになっている。
予約してくれた恵比寿にある創作和食の店は、
暗めの店内に小さく仕切られた半個室の席が居心地がいい。
スパークリングワインで最初の乾杯をした後、
雅治がリュックの中から小さな紙袋を取り出した。
もしや久々のプレゼント?と心を躍らせた私のニヤケ顔に、
雅治はなぜだか照れくさそうに髪をかきむしった。
両手を膝の上に揃え、雅治から袋を渡されるのを待っていると、
まずは中身を雅治が取り出した。
「あらあ、私に開けさせてくれないの?」
返事もせずに雅治は、小さな箱にかけられている白いリボンをぎこちなくほどく。
包み紙ももどかしいくらいバリッと音を立てて破ってすぐに、
さらに中に入っている箱のふたを開けて見せた。
中を覗き込んで私は息を詰まらせた。
今年はたまたま土曜日にあたったので、夕方からディナーに出かけてその後は
私の部屋に雅治が泊まりに来ることになっている。
予約してくれた恵比寿にある創作和食の店は、
暗めの店内に小さく仕切られた半個室の席が居心地がいい。
スパークリングワインで最初の乾杯をした後、
雅治がリュックの中から小さな紙袋を取り出した。
もしや久々のプレゼント?と心を躍らせた私のニヤケ顔に、
雅治はなぜだか照れくさそうに髪をかきむしった。
両手を膝の上に揃え、雅治から袋を渡されるのを待っていると、
まずは中身を雅治が取り出した。
「あらあ、私に開けさせてくれないの?」
返事もせずに雅治は、小さな箱にかけられている白いリボンをぎこちなくほどく。
包み紙ももどかしいくらいバリッと音を立てて破ってすぐに、
さらに中に入っている箱のふたを開けて見せた。
中を覗き込んで私は息を詰まらせた。

