この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒蜜喰らわば
第3章 夢から繋がる出会い
朝起きて、昨夜の夢の余韻はまだ少し尾を引いている。
恋願神社での不可思議な出来事も一緒になって引きずられてくる。
変わってしまった御朱印の色、誰の手だかわからないあの感触。
そして夜、夢の中にまで入り込んできたあの神社。
御朱印の赤黒い血のような色を思い出すと、
気持ちはどうしてもマイナス方向へと動いてしまう。
咲枝が言うように縁結びの神様に導かれているようにはどうしても思えない。
・・変なことだけは起こらないでね・・
手をこすりあわせて願いを込めてからカーテンを開け朝日を取り込む。
今日はまばゆいばかりの晴天だ。
この空の色が不安を与えた夢をきっと吹き消してくれる。
さあ今週もがんばろう、と空を仰ぐようにして大きく伸びをした。