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毒蜜喰らわば
第8章 禁断の扉が開いた・・
来週の土曜日は咲枝と一緒に里佳子の家に遊びに行くことになっている。
「わかった、悪かったよ。じゃあ次会うのは再来週ってことだな」
それだけ言うと雅治は電話を切った。
途端に涙が浮かんできた。
もう泣いてわめいて、なんて感情はとっくに干上がっていたのに。
でも急に、私の頬が甘酸っぱく上がった。
・・そうだ!楠木さんに・・
スマホを握る手に力が入る。
彼が今お昼休みなのかどうかもわからないのに、私は電話を掛けた。
ほんの2コールで茂は電話に出た。
「はい、楠木です」
「もしもし・・あの、稲村です。今お電話大丈夫ですか?」
「ええ、ちょうど昼休み中ですから」
「あの・・とても急なんですけど・・今夜、会えませんか?」
その後一瞬間が空いた。
やっぱり急すぎて迷惑なのだろうか。なんて断ろうかと言葉を選んでいるのだろうか、と
気をもんでいる私の耳に飛び込んできた言葉は・・
「わかった、悪かったよ。じゃあ次会うのは再来週ってことだな」
それだけ言うと雅治は電話を切った。
途端に涙が浮かんできた。
もう泣いてわめいて、なんて感情はとっくに干上がっていたのに。
でも急に、私の頬が甘酸っぱく上がった。
・・そうだ!楠木さんに・・
スマホを握る手に力が入る。
彼が今お昼休みなのかどうかもわからないのに、私は電話を掛けた。
ほんの2コールで茂は電話に出た。
「はい、楠木です」
「もしもし・・あの、稲村です。今お電話大丈夫ですか?」
「ええ、ちょうど昼休み中ですから」
「あの・・とても急なんですけど・・今夜、会えませんか?」
その後一瞬間が空いた。
やっぱり急すぎて迷惑なのだろうか。なんて断ろうかと言葉を選んでいるのだろうか、と
気をもんでいる私の耳に飛び込んできた言葉は・・