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毒蜜喰らわば
第8章 禁断の扉が開いた・・
「ごめん、ビックリしすぎて沈黙しちゃった・・
 じつはね、僕も誘いの電話をしてみようかと迷っていたところだったんですよ」

「えっ?・・」

今度は私の方に間が空いた。まさか、同じ事を考えていたなんて。

「急にあなたに会いたいって思って。でもその日の夜っていうのじゃあ、
 予定もあるかもしれないしって迷っていたところなんです」

スマホの向こうから彼の息づかいも聞こえてくる。
興奮しているというか、気持ちが高ぶっているのが伝わってくるような息づかいだ。

うれしい・・彼も同じ気持ちだったなんて。

今度はうれし涙がこぼれそうだった。
私はつまる声をなんとか押し出して、待ち合わせ場所と時間を提案した。

7時に蛍庭園で。
考えることなく口をついて出た。
わかりました、と返事をした後茂は、楽しみにしているといって電話を切った。

今夜・・
茂とまた2人きりで会える。
あの蛍庭園で、彼と並んで蛍が見られる・・

その想いが頭をよぎった瞬間、私はなぜ?と口の中で呟いた。
彼に会えることは嬉しい、けどなぜ、蛍を見られることを喜ぶのか・・

私は・・
なにかに惹かれるようにして楠木茂と、そして
蛍庭園に憑りつかれていく気がしてならなかった。


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