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毒蜜喰らわば
第9章 めずらしい人との出会い

中央本線に乗り、西荻窪で降りると改札口のむこうに里佳子の姿が見えた。
「久しぶり!元気そうじゃん。子供産んでも相変わらずスリムだし」
「へへっ、まあね。それよりほんと久しぶりだよね、
出産祝いもらった時以来だから・・2年ぶり?」
「わあ、もうそんなに経つ?早いよねぇ、歳とるの」
高校生の頃から仲良し3人組である私達。
社会人になってからもその繋がりを保ってきた。
雅治と出会った時も一緒だった。
これからもずっと、互いの人生を見守り続けていきたい大切な友達だ。
「さあ、では我が豪邸にご案内しまーす!」
相変わらず冗談好きの里佳子。
豪邸だなんて大げさだね、なんて咲枝と笑っていたのだが、
10分ほど歩いた先にあったのは、本当に豪邸のような、
広い庭のある大きな平屋建ての一軒家だった。

