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毒蜜喰らわば
第9章 めずらしい人との出会い
「もしかして私の後ろに・・誰かいます?」
「いや、そういうんじゃないんだよ。お参りしている姿が思い浮かんだだけなんだ」
「え~?じゃあ私も?美智と一緒に行ったんだもん、私の姿も見えるんじゃないの?」
割って入ってきた咲枝をじっと見つめる雅斗だったが、
わからないといったふうに首をかしげた。
「井上さんは見えてこないなぁ。あ、勘違いしないでよ、
見えたからどうこうっていうのじゃないからね。きっと願いが深かったんじゃないかな。
だからオレが感じ取ったのかも」
そうなんだ、と咲枝は肩を落とす。
新たな男女の出会いを期待していただけに、色気よりも
ミステリーなムードが漂う事に戸惑いを感じているように見えた。
「私の祈りは通じなかったのかなぁ。恋愛成就はまだまだ先ってこと?」
完全に失速してしまった咲枝の様子を気遣ってか、
進がどこの神社に行ったの?と興味を示すように身を乗り出すと、
すかさず咲枝が応えた。
「いや、そういうんじゃないんだよ。お参りしている姿が思い浮かんだだけなんだ」
「え~?じゃあ私も?美智と一緒に行ったんだもん、私の姿も見えるんじゃないの?」
割って入ってきた咲枝をじっと見つめる雅斗だったが、
わからないといったふうに首をかしげた。
「井上さんは見えてこないなぁ。あ、勘違いしないでよ、
見えたからどうこうっていうのじゃないからね。きっと願いが深かったんじゃないかな。
だからオレが感じ取ったのかも」
そうなんだ、と咲枝は肩を落とす。
新たな男女の出会いを期待していただけに、色気よりも
ミステリーなムードが漂う事に戸惑いを感じているように見えた。
「私の祈りは通じなかったのかなぁ。恋愛成就はまだまだ先ってこと?」
完全に失速してしまった咲枝の様子を気遣ってか、
進がどこの神社に行ったの?と興味を示すように身を乗り出すと、
すかさず咲枝が応えた。