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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第1章 瀬ノ尾まりあ
ようやく笑ってくれたけど
勇気は、さん呼びされて
また有頂天。
むくむく
大きくなった
勇気のアレ。
まりあは
「……またする?」
首をかしげた。
でも勇気は
「しないよ」
即答した。
まりあは
途端に不安な顔になる。
「どうして?」
勇気は答えた。
「決まってるだろ?無理させたくないからだ」
ぎゅ
まりあの躰を抱きしめ
デスクから下ろす。
自分の上に向かいあって
座らせる。
「痛むんだろ?」
「……なんでわかったんですか?」
「ティッシュ……欲しがってたから……。血、とまらない?」
「……うん」
「ひりひり無くなったら、またしような」
「……はい」
勇気は
ズボンから
ハンカチを取り出して。
「これ、あげるから。当てておきなさい」
まりあのパンツを探し
ちゃんと穿かせた。
「無理にしてごめんな」
ポンポンと頭をなでられ
「すごく良かったんだ……」
耳元で囁かれる。
「勇気先生……」
「なに?……も、もしかして、また優しくするとこ間違えたかな!?」
おろおろする勇気を見て
まりあはまた
くすくす。
「先生、やっぱり女の子の気持ち、勉強しなくていいよ」
まりあは勇気の唇に
キスを落とした。
「そのままの先生が好き。大好き」
「まりあ……」
ちゅ……
ちゅう……。
「だめだ……やっぱりシタくなっちゃったよ……」
勇気は
気を逸らすように
コーヒーを手にした。
でも
まりあはそれを見越して
こう言った。
「もう……先生ったら、早漏なのに絶倫なんだから!」
「ぶっふぁぁぁぁ!」
「うそっ……!冗談ですよ!」
「ううっ……いいっ……自分で知ってるから……それ……」
くすくす。
――ごめんね?先生。
大好き。
これからも。
優しくて
強引な
勇気先生でいてね。