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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第2章 綾瀬ゆら
コトコト
シチューの温まる音がする。
ゆらは
彼をじっと見て
心をときめかす。
猫のお兄さんは
時折
ゆらの方を見て
にっこり
笑ってくれる。
でも
真剣に
お料理を作る彼を見ると
想像以上
とても格好良くて。
胸が
きゅ~~っ
て締め付けられた。
暫くすると
トン
木製のテーブルに
良い匂いの
焼きたてパンと
具だくさん
ビーフシューが
届けられた。
「わぁ!美味しそう!頂きます!」
フォークを手にすると
ちょいちょい
猫の手みたいに
テーブルをポンポン。
「待って」
そう言ってるみたいに
ミルクポットを持っていた。
「お願いします」
ゆらが答えると
小さくひと回し……
猫さんは
ゆらをじっと見る。
もうちょっと眺めていたい。
「もう少しお願いします」
今度は
ひと回し………
ふた回し……
「もういいですか?」
首を傾げる
猫さんが見える。
もう……それ
全部なくなるまでお願いしたい……。
だけどゆらは
「あとほんの少しだけ……」
引っ込み思案を口にした。
猫さんは
少しだけ傾けると
にっこり。
おじぎして
カウンターの中へと
行ってしまった。
あぁ……残念。
だけど。
目の前には
彼の手作り料理。
ゆらは
一口食べて
噛み締めて
初めて
実家を離れてよかった
そう思えた。
シチューの温まる音がする。
ゆらは
彼をじっと見て
心をときめかす。
猫のお兄さんは
時折
ゆらの方を見て
にっこり
笑ってくれる。
でも
真剣に
お料理を作る彼を見ると
想像以上
とても格好良くて。
胸が
きゅ~~っ
て締め付けられた。
暫くすると
トン
木製のテーブルに
良い匂いの
焼きたてパンと
具だくさん
ビーフシューが
届けられた。
「わぁ!美味しそう!頂きます!」
フォークを手にすると
ちょいちょい
猫の手みたいに
テーブルをポンポン。
「待って」
そう言ってるみたいに
ミルクポットを持っていた。
「お願いします」
ゆらが答えると
小さくひと回し……
猫さんは
ゆらをじっと見る。
もうちょっと眺めていたい。
「もう少しお願いします」
今度は
ひと回し………
ふた回し……
「もういいですか?」
首を傾げる
猫さんが見える。
もう……それ
全部なくなるまでお願いしたい……。
だけどゆらは
「あとほんの少しだけ……」
引っ込み思案を口にした。
猫さんは
少しだけ傾けると
にっこり。
おじぎして
カウンターの中へと
行ってしまった。
あぁ……残念。
だけど。
目の前には
彼の手作り料理。
ゆらは
一口食べて
噛み締めて
初めて
実家を離れてよかった
そう思えた。