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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第2章 綾瀬ゆら



それから彼女は



勉強がしたいと言った。



好きなだけ



どうぞ



ゆらちゃんだけじゃなく



他のお客様にも



そういう落ち着いた空間



与えてあげたいから……。




だけど。




いつの間にか



眠ってしまった



彼女。




勉強に



疲れていたのかな?



猫は電気を



パチリ



消してあげて



お店のあと片付け



静かに始めてあげた。



終わった頃に



起こしてあげよう



そう思ったけど。



ゆらちゃんの



無防備な姿



寝顔に



魅入ってしまった猫は。



起こすの勿体なくって。



ソファの肘掛け



躰を預けて



長いゆらの睫毛



暫く眺めていた。



そしたらいつの間にか



猫も



うとうと



眠ってしまって。



気づいたら



ゆらちゃんの膝の上



頬をくっつけていた。



彼女はびっくりしたろうな。



けどそのまま



何故か猫の髪を



ひと撫で



してくれた。



嬉しくて



猫なのに



たぬき寝入り



していると



今度は……。





ちゅ。





たまらず



飛び起きた猫は



もう



それで



我慢出来なかった。





だってボク



ゆらちゃんが好き。





想いが届くように



キスをした。



彼女は



男になった猫を



受け入れてくれた。


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