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FUJITAYA
第5章 送りたい相手


 やはり、私の予感は当たってしまった。


 マフラーを編み、閉じ方を教えてもらっているときに、要さんは配達から帰ってきた。
 
 要さんが帰ってくる姿はいつもの席からは見えるが、今日はいつもと違う席で要さんを見ることができなかった。
 なので、帰ってきたことに気付いたのは、大島さんだった。

「要君!おかえり!」


 私は動かしていた手をいったん止め、大島さんの嬉しそうな顔で入り口に向かう姿を見た時に、頭が真っ白になってしまった。

 見えた顔は美しいというより可愛らしく、また私がなかなか呼べない名前を自然に呼んで、きっと要さんの隣に立って話すだろう姿は、間違いなく可愛らしいんだろうなと思った。
 それに優しい要さんのことだ。笑顔で話を聞く姿も想像できて、お似合いのカップルに違いないと思って、少し悲しくなった。

 最近帰ってきた理由は要さんに会うためなんだろうか…と想像すればするほど抜け出せず、先生の呼びかけに反応することもできなかった。



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