この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
海に散る桜
第1章 海に散る桜
暗い。何も見えない。
寒い。体か冷たい。
ここは一体どこなんだ?
「おーい、こっちだ。早くこっちに来い」
「橋本? どこだ?」
「こっちだ」
暗闇に、飛行服姿の橋本の姿がぼんやりと浮かんでいた。橋本は笑って手を振っている。闇の中を泳ぐように橋本に近づいた。
「約束だ。俺の命はお前にやる。だからお前は生きろ」
だが追っても追っても、追いつく様子がない。橋本はどんどん遠ざかってゆく。
「待ってくれ橋本!」
竹田は必死になって橋本を追いかけた。やっと追い付いたと思ったその瞬間、辺りが真っ白な光で包まれ何も見えなくなった。
寒い。体か冷たい。
ここは一体どこなんだ?
「おーい、こっちだ。早くこっちに来い」
「橋本? どこだ?」
「こっちだ」
暗闇に、飛行服姿の橋本の姿がぼんやりと浮かんでいた。橋本は笑って手を振っている。闇の中を泳ぐように橋本に近づいた。
「約束だ。俺の命はお前にやる。だからお前は生きろ」
だが追っても追っても、追いつく様子がない。橋本はどんどん遠ざかってゆく。
「待ってくれ橋本!」
竹田は必死になって橋本を追いかけた。やっと追い付いたと思ったその瞬間、辺りが真っ白な光で包まれ何も見えなくなった。