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堕天使 1st gig.
第9章 少年
索敵から戻った雄太が俺の隣に来て

『表に2人、裏に1人ずつ見張りがいたよ。後は中は5~6人ってとこかな…。』

と言って来る。俺は無線でハヤトに

『鷹、聞こえたか?』

と聞いてみる。ハヤトは

『表の見張りは任せて下さい。』

とだけ答えて来る。裏はγに任せて作戦開始時間10分前にギリギリまで別荘に近付いて全員が配置についていた。

日は完全に暮れ、夕食時という頃だ。俺は低く声を殺すように

『ライブ開始だ。』

と無線を飛ばしていた。俺の無線に合わせたように別荘の入り口の前にいた2人が倒れていた。2人が倒れる物音で中から更に2人が出て来たから俺はそいつら目掛けてマシンガンを打ち込んでいた。

一方的な殺戮だが、テロである以上は容赦はしないと国と軍が決めたルールだ。だから捕まったテロは情報を吐き次第、よほどの取り引きが無ければ、ほぼ死刑と決まっていた。

2人を倒した途端、やはり中から応戦するように割れた窓から中のテロがマシンガンをこっちに向かって撃って来る。

ちょっとした戦場状況に俺は興奮しながら宗司を連れて

『左に回り込む。右の援護を頼む。』

と雄太に指示を出す。雄太はご機嫌で

『任せろ!』

と叫んでいた。どうやら興奮しているのは俺だけじゃないようだ。宗司もいつもの涼し気な顔で余裕の笑みを浮かべながら俺の後ろをついて来る。

雄太達が撃ち合っている中、窓からテロが雄太達に向けてマシンガンを抱えて乗り出したところを左側から俺と宗司が狙い撃ちしてやる。

後は3人か?と俺が考えた瞬間、銃声が止み

『制圧。』

と裏から突入したγから連絡が来た。

『撃ち方止め!』

と俺は戦闘終了の指示を出す。中に居たテロ達を表側に全て引き付けた事で裏からの侵入が容易くなったとγの隊長が笑っていた。

死者6名、負傷者1名、無傷は2名のテロに対し、こちらの被害は0だった。

情報通り踏み込んだ別荘内は武器庫並に爆弾や武器のオンパレードで、有難いのはテロの今後の作戦予定が詰まったパソコンなどが押収出来た事だった。

この程度じゃテロは根絶は出来ないがパターンが読めれば次の作戦をこちらも展開出来るだけマシな状況にはなっていく。
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