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堕天使 1st gig.
第9章 少年
だが広場を見渡してもリナが見当たらない。

どうなってんの?

そう思っていた俺の後ろから

『遅い!』

と少し怒ったリナが立っていた。

『あー…、駐車場がちと混んでたからな。』

『もー!暑くて日焼けするかと思って、アルトが来るまでターミナルビルに入って待ってたんだからね。』

と暑さが苦手なリナに俺は散々怒られる。自分から誘っておいてそれはないだろ?と言いたい言葉を俺は飲み込んでいた。

銀髪に真っ白な肌、肩が剥き出しになった水色のタイトなワンピースのリナは日差しを浴びるとキラキラとして周りの人間が全て振り返るほど綺麗な女の顔をしていた。

もっと…、ふわふわとしていて可愛く子供っぽいのが俺のリナだよな?

とリナを確認するように見ているとリナが

『だから、暑いんだから早くお店に入ろうよ。』

と言って来ていた。リナが選んだのは新しく出来たイタリアンのレストランだった。

『一度、来たかったの。』

とご機嫌になったリナは俺の分までメニューをちゃんと頼み

『まだお昼だからアルトはノンアルコールビールでいいよね?』

と俺の好みも把握していた。

『なんか違う女みたいだ。』

そう言った俺にリナは不安そうな顔で

『もしかして変?似合ってない?』

と狼狽える。どうやら中身はいつもの子供のリナだとホッとした俺は

『いや…、すげぇ美人になってたから待ち合わせで探すのに苦労した。』

と言ってやるとリナは照れたように笑って

『アルトと並んでもおかしくない女になりたいの。』

と言い出した。どうせ髪を切るのも人任せ、服は毎回同じ戦闘服の俺の為にリナは必死にメイクしてお洒落をして待ち合わせに挑んだらしい。

『俺にはリナは充分過ぎる。』

そう本音を言った俺にリナは

『でも…、アルトだから、他の女の人とかに取られたりとか絶対にしたくないんだもん。』

と飛びっきりの笑顔で笑っていた。リナも俺を失う不安を抱えている。だけど俺はそれ以上にリナを失う不安を抱えていた。

やべぇ…、マジで俺の理性が負けそうだ。

そんな事を思いながら俺はリナと食事をしてやたらと綺麗になったリナにショッピングモールで好きなように買い物させてから家に帰っていた。
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