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堕天使 1st gig.
第11章 亡霊
秋の夜長…、という状況に毎度お馴染みのテロ組織壊滅作戦の任務が俺に課せられている状況だった。

今回もやはりお馴染みの大将が率いる大隊に参加させられ俺は

『なんで、うちの管轄エリアにばかりテロ組織が居るんだよ。』

と作戦前の移動に宗司に愚痴を垂れていた。宗司は眉間にシワを寄せ、口元をピクピクとさせながら

『ここが日本の中心ですから、軍も中央基地を置いてるんです。当然、テロもわざわざ田舎から出て来るような面倒な事をする訳がない事くらい隊長殿にもわかりますよね?』

と言って来る。

田舎から出て来なくとも、わざわざ外国から日本には来てんじゃねぇかよ…

とつまらない反論を宗司にしたくなるが、それを言えば、益々、宗司が怖くなるのが目に見える俺はふてくされて黙ってしまう。

今回は街外れの廃墟になった工場跡地での作戦任務だった。面倒なのは工場跡地に残った建物までの距離が500m以上ある為、突入がかなり困難な状況だと言う状況だった。

まずは工場の入り口が有り、フェンスに取り囲まれている。その入り口から500m奥にある昔は工場の倉庫だった建物に20人近いテロが居る。

工場の本体などはほとんど解体され、その倉庫だけが中途半端に残っているのだが、何もないだだっ広い敷地だから、迂闊に軍が近寄れば当然すぐに発見されて攻撃を受ける可能性が高い条件の今回の任務に俺は不機嫌にならざるを得なかった。

だから作戦としては俺達対テロだけがテロの見張りの死角から侵入し、出来る限り倉庫に近づき、俺達が突入してから大隊が工場跡地を取り囲むという作戦だ。

つまり、俺達は人身御供にされる訳だ…

俺達の侵入にテロが気付けば、攻撃を受ける。その場合、俺達が全滅すれば、大隊は撤退を余儀なくされる。だから、大将は呑気に俺に

『本作戦は君達の任務成功に全てがかかっている。』

とか言いやがる。

人を盾にして、何が任務成功だよ!?

と俺が機嫌が悪くなるように、当然、対テロの2課の隊員の全員が

対テロだけが貧乏クジかよ…

と機嫌が悪い状況だった。
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