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堕天使 1st gig.
第11章 亡霊
医者はしばらく意識がないリナを診察してから看護婦に抗生物質と熱冷ましの点滴でリナに入れるようにと指示を出してから俺に

『大丈夫ですよ。ただの風邪です。でも、彼女の場合、扁桃腺が弱いからそこがやられて一気に発熱したようです。』

と落ち着いた声で説明してくれた。医者の言葉に俺はモロに力が抜けて

『扁桃腺…。』

とリナが寝ているベッドの足元に座り込んでいた。医者は笑いながら

『あれから、気になる変化はありましたか?』

と俺に聞いて来た。俺はリナが異常な暑がりである事と記憶は全く戻っていないが今では読み書き算数が中学から高校レベルまで出来るようになっているから日常生活には全く問題がない事を説明していた。

医者はリナは日本人ではなく白人に近い体質だとすれば、暑がりなのは仕方がないと医学的に説明をしてから

『0の記憶からこの短期間でそれだけの情報収集が出来る脳ですか…、落ち着いたらもう一度彼女の脳の検査をしてみたいですねぇ…。』

とリナの脳に興味があるような反応を示していた。リナの点滴が終わり、幾分か落ち着いた寝息でリナはずっと眠っているだけだった。

医者が処方した薬を受け取り、再びリナを毛布で芋虫にして俺はリナを連れて帰っていた。

帰る途中に眠っているリナを車に残し、コンビニでリナが好きなプリンやアイスを大量に買い、レトルトのお粥も俺は買っていた。

家に連れて帰ってベッドにリナを寝かせ、俺はリナから離れる事が出来ずにただ狼狽えているだけの男だった。

今だけは絶対に緊急とか来るな…

そればかりを考えてリナの傍から俺は動けないままだった。

日が暮れた頃、やっとリナが目を覚ましてくれた。

『リナ?』

そう聞いた俺にリナはまだピンク色に頬を染めて

『アルト…。』

と少し申し訳なさそうな顔をする。俺はリナに

『お粥食え、それから薬だ。』

とレトルトのお粥を食べさせてから薬を飲ませていた。リナは初めての薬に

『うぇっ…、これ飲みたくない…。』

とか言いやがる。
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