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堕天使 1st gig.
第11章 亡霊
薬を飲んでさっさと元のリナに戻らないと落ち着かない俺は

『我慢しろ…。』

と不機嫌に言っていた。リナの体調が気になって俺はビールどころか自分の飯すら食う気にならない状況だった。

薬のせいか、まだ熱が残るのか、リナはすぐに眠ってしまっていた。

翌朝、起きたリナに

『身体拭いてやるから着替えろ。』

と俺が言うとリナはパジャマを脱がせようとした俺に紅い顔でジタバタして抵抗しやがるから俺はさっさとリナからパジャマの上着をひん剥いて

『さっさとしないと風邪が酷くなるだけだ…。』

とぶっきらぼうに言っていた。リナの首から肩にかけて拭いていき、リナが胸を隠そうとする手を無理矢理にどけて俺は黙ってリナを拭いていた。

『ひゃんっ…。』

とリナが妙な声を出していた。イライラして乱暴に拭いていた俺の手がリナの薄いピンク色をした乳首に当たったからだった。

リナが

『もういい…、自分でやるから…。』

と言うのに何故か頭に来た俺は

『ふざけんな!大体、風邪とか俺が移されたりとかしたら迷惑なんだよ!』

と言ってしまっていた。リナは完全に固まってから

『ごめんなさい…。』

と俺に完全に怯えていた。俺は自分の苛立ちを押さえる事が出来ずに

『飯、食って来る。』

と家を飛び出していた。ただイライラとしていた。最悪なのは自分でもわかっていた。

病気のリナに八つ当たりとか…、最低の男だな…

それがわかっていて俺は基地に向かって車を出していた。休暇中だが、2課には行かずに1課に行き、手近にいた女性隊員に

『五十嵐隊長を呼んでくれ…。』

と言っていた。情報部の大半が女性隊員で、2課とは違い、皆が忙しくデスクやそこら中を動き回り、俺には2課よりも広い1課の部屋が2課よりも狭く感じていた。

自分が自分でない感覚、自分が知らない場所に迷い込んだ迷子のような感覚に狭い1課の部屋から逃げたくなっていた俺に

『どうした?休暇中だろ?』

と五十嵐が声をかけて来て、やっと俺は普通の感覚に戻っていた。
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